劇場版 TOKYO MER〜走る緊急救命室〜 | Zatolog

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劇場版 TOKYO MER〜走る緊急救命室〜@Amazon Prime Video


TVドラマシリーズの映画化。

災害救助と救命を兼ね備えた、喜多見医師率いるTOKYO MERの活躍を描く。


都知事直轄のTOKYO MERの活躍が面白くない国は、

厚生労働省直轄のYOKOHAMA MERを立ち上げ、そのスキームを全国に拡げようとする。

TOKYO MERはかねてから、その危険を顧みない救命活動に否やの声が上がっており、世論に受け入れられている存在を疎ましく思う人々がいた。

そんな折、横浜・ランドマークタワーで大規模火災を伴う災害が発生する。

その要救護者には、TOKYO MERの喜多見チーフの身重の妻である千晶がいた。


TVシリーズからTVスペシャルを挟んでの劇場版という、典型的な展開である。

そのスケール感は、正直TVスペシャル第二弾の範疇を脱していない気がした。

とはいえ、TVシリーズでの悲劇を回避する展開はいかにもありきたりではあるが、胸が熱くなる展開でもある。

特に、医系技官として対処する音羽が現場の指揮よりも救命活動を選択する場面は、

その前の喜多見からのMERユニフォームを受け取らなかったことを翻す行動に賛辞を送りたくなる。


とはいえ、この事故を通して生まれ落ちた命に名づけるところまで描いて欲しかった。

その名前は、かつて失った喜多見の妹の涼香とバディである音羽から一文字ずつ取って「涼音(すずね)」とする、というような展開は安直だろうか。


目標まで、あと72本。