先生の白い嘘@新宿ピカデリー
高校教師・原美鈴は、親友である美奈子のフィアンセである早藤に無理矢理犯され、その関係はいまだに続いている。
呼び出されれば応じ、恐怖を超越したところに至っているのだ。
そこで、美鈴の担任するクラスの新妻祐希が、バイト先の主婦と関係し、女性に対して恐怖心を抱くことがわかる。
果たして、この関係はどうなっていくのか。
映画の内容はもとより、公開前にインティマシー・コーディネーターを巡る報道で注目の作品となった。
それがなければ、然程話題にもならずに公開を終える映画だったであろう。
原作は未読だが、それに比べても性被害というセンシティブな犯罪に真摯に向き合っていないらしい。
新進気鋭の女優の体当たりの演技、という視点の話題作りをするはずだった作品だろうが、
先のコーディネーター問題でそうすることも叶わず、詰みになったきらいがある。
実際の内容を見ても、このご時世に、この内容の作品で、若手注目株の女優である。
コーディネーターを立てずに撮影を進行する、というジャッジをした製作陣が一番の問題であろう。
監督がなんと言おうと、発注した側の責任として全うすべきであった。
このことがあるから、この作品は正当な評価をされずに悲しくも埋もれていく。
目標まで、あと59本。