「水車小屋のネネ」 津村記久子 著

1981年。親元を離れて暮らすことになった18歳の姉と8歳の妹。

生活に不安をおぼえつつも知らない土地で、周りに助けながらも二人の生活を築いていく。
そんな二人や周りの人たちの生活を10年ごとに描いていく。

高校卒業したばかりの姉が妹を養いながら生活するという厳しさもありながら、人の優しさやヨウムのネネとの交流を描いた心温まる作品。

途中出てくる音楽や映画などは実在するものばかりで、知らないものも多かったけど、知ってるものが出てくると「おっ!」となりました。

味わいある挿絵が途中さしこまれていて、優しい世界観に更に没入できたのも良かったです。

便利さや情報量の多い令和を生きる私たち。
昭和・平成という時代は、不便ながらも人情感という大切なものがあったのかもしれません。

「屍鬼」 小野不由美 著

とある小さな閉鎖的な村でのお話。


一つの集落で惨劇が起こる。

そんな中、奇妙な余所者が引っ越してきたことをかわきりに、体調を崩し亡くなる人が続出する。


その村に起きた事とは?

村は死から逃れることはできるのか?



単行本だと5巻もの長大作。

小野不由美さんは好きな作家さんなのに、今まで2回挑戦して、2回とも上巻の途中で諦めた過去があります。


上巻はひたすら村で起きてることの何かがおかしい!?

その不気味さと緩慢さが真綿で首を締められるよう。


下巻に入ってから、物語は急展開。

ラストは色んな人の視点で描かれ、怒涛に突き進む。

自分の軸が定まらず、都度、沢山の登場人物の感情に流された。

感情の置き所が分からない。

着地点がとうなるのか気になって仕方なかったが、想像のはるか上を行く。


ただのホラーではなく、正義・倫理・差別・生死感など、答えのないことを突きつけられる。


この作品を読むにあたり、3ヶ月かかりました。

ですが、リタイアした過去も乗り換え、このラストを原作で読めた達成感があります。

(アニメや漫画では設定が少し変わっているらしい)


色んな意味で、読めて良かった作品でした。

昨日、放送された金曜ロードショー。

「かがみの孤城」


この原作の本がとても大好きです。

二度読み返したほどです。


一回目読んだ時の感想はこちらです。

未だに私の中ではトップ3に入る名作です。


そんな映画化ですが、、、

原作にほぼ忠実なのですが、時間の尺とかもあって、削られたエピソードもありました。


実際のいじめのシーンや登場人物の苦悩がややマイルドになり、子供向けに見やすく分かりやすくした印象があります。


本作品に興味があり、本かアニメかと迷っているならば、私は個人的には原作小説を強く薦めたいです。


ただ、この金曜ロードショーの放映を記念して一週間限定「ストーリーのその後を描いた二分の特別映像」が公開されております。それがとても良かったので共有させて下さい。


ネタバレ含みますので、原作、もしくは劇場版アニメを見られた方のみ見てみて下さい。


※金曜ロードショー放映後、一週間限定です

限定公開なので、もし期限切れになってしまっていたら、申し訳ありません。