

中国ではこれまでアウディやBMW、ベンツなど海外高級車が人気で、中国国産の高級車「紅旗」にとって不遇な時代が続いていたが、新たに最新モデル「紅旗H7」が発売され、政府が「公用車には紅旗を採用するように」と奨励したことにより、そうした状況が大きく変わろうとしている。
中国初の国産高級車「紅旗」は1958年から生産がスタート。
その後モデルチェンジしたものの人気は振るわず、2011年には販売台数がわずか2台という惨たんたる状態だった。
しかし、このほど政府が公用車として国産車を採用するように奨励したことを受け、外交部のワン・イー部長が新たにモデルチェンジした「紅旗H7」を公用車として使用することが明らかになるなど、同車は政府・機関で多数採用されるとみられている。
習近平国家主席は公用車に外車ばかりが採用されていることについて、「外国の車しか目に入らないようではいけない」と高級官僚を叱責した。
紅旗に乗る風潮は海外メーカーにとっては悪い知らせになる可能性が高く、最も影響を受けるのは現在公用車として官僚から一番人気の高い独アウディということになる。
しかし、ネット上ではこうした動きに懐疑的な見方が広がっている。
あるネットユーザーは「官僚本人よりも、その息子がどんな車に乗っているかが問題だ」と指摘。
また、ある専門家は「中国の自動車市場は弱肉強食の厳しい世界だが、紅旗はまるで人工飼育されたおとなしいパンダそのもの。生き残るためのDNAを欠いているが、生きるための保護区を国から得ることになった」と皮肉を交えて厳しく批評している。
2013年6月22日
[ドイツ:ドイチェ・ヴェレ]