

一年で一番昼が長い夏至に、中国の広西チワン族自治区玉林市では毎年恒例のライチと犬肉を食べる「ライチ犬肉祭」が催される。
この地域には古 くから犬の肉を食べる習慣がある。
夏至に犬肉を食べると病気にならないとの言い伝えがあることから、毎年この日になると、地元の人々は集まって犬肉や新鮮なライチを味わい、お酒を楽しむ。
しかし、今年、この民間に伝わる伝統行事は尋常ではない反発に遭っているようだ。
西北政法大学動物保護法研究センター、中国小動物保護協会など約20の団体は共同で「玉林の夏至ライチ犬肉祭の取り締りに関する緊急呼びかけ」と題した声明を発表し、犬肉をめぐる違法な売買や悪徳業者の存在を指摘し、更には犬肉の検査・検疫が厳格に行われていないとして、現地政府に「犬肉祭りの断固廃止」を呼びかけた。
中国では2011年に浙江省金華市が世論の圧力を受け、600年以上受け継がれてきた伝統行事である「金華湖犬肉祭り」を廃止した。
玉林市の市場では屠殺され、食用に加工された犬肉が、すでに最も目立つ場所に並べられていた。
売り手は「犬肉を売ってはいけないとは聞いていない。こんなに長く続いてきた習慣が途絶えるなんて、あり得ない」と話す。
玉林市の副市長は「政府が犬肉を食べることを完全に禁止あるいは取り締まるための法的根拠がない。数百万人の生活習慣に関わる問題であるため、時間をかけて対応する必要がある」と話している。
「犬肉を食べる習慣の禁止に関する議論は現代の社会の価値観、人々の考え方の多様化を反映するものである」と北京大学の社会学の教授は指摘する。
同教授はまた、「長い歳月をかけて形成された民間の伝統的な食習慣に関しては、慎重な姿勢で対処しなければならない。犬肉を食べることを禁止すべきとの主張も非難に値するものではない。今、重要なのは衝突を避けることだ。社会の文明が進歩するにつれ、民間で受け継がれてきた犬食文化もゆっくりと変化するはずである」との見方を示した。
2013年6月22日
[北京:時事]