
終戦前後に北朝鮮で死亡した日本人の遺骨収集を目指す遺族らの支援団体が15日、墓参りなどのために北朝鮮を訪問することが13日、分かった。
支援団体が3月初旬に訪朝し、日朝政府間協議の実務を担当する宋日昊(ソン・イルホ)朝日国交正常化交渉担当と接触し、今回の訪朝日程を調整していた。
北朝鮮は2月に3度目の核実験実施で厳しい国際世論にさらされる中、遺骨問題を「人道問題」とすることで日本政府に揺さぶりをかけたとみられる。
訪朝するのは「北朝鮮地域に残された日本人遺骨の収容と墓参を求める遺族の連絡会」(北遺族連絡会)のメンバー数人。
14日に羽田空港から中国・北京入りし、在中国北朝鮮大使館でビザ申請などの手続きを済ませて15日に平壌に空路で入る。
25日まで滞在する予定だ。
訪朝は7カ月ぶり。
連絡会は今年4月5日にも訪朝する計画だったが、北朝鮮が中距離弾道ミサイル発射をちらつかせるなど挑発的な言動を繰り返していたことから、2度にわたり延期していた。
複数の関係者によると、宋氏は3月初旬の支援団体メンバーとの日程調整で、「墓参りや遺骨収集は人道問題として引き続き協力していきたい」と約束した。
「日朝政府間協議に関する直接的な言及はなかった」(政府関係者)というものの、遺骨問題を誘い水に対日関係改善を模索するのは北朝鮮の常套手段である。
北朝鮮は今回の訪朝にあたり、対話ムード演出のため複数の日本メディアの同行を許可しているという。
北朝鮮との関係では、飯島勲内閣官房参与が先月、拉致被害者の早期帰国などを話し合うために訪朝した。
政府関係者は「飯島氏の訪朝と遺骨収集は別問題」とするが、政府内には「北朝鮮は飯島氏の訪朝も絡めて揺さぶりをかけている」との見方も出ている。
2013.6.14
[MSN]