
米国が北朝鮮の貿易決済銀行「朝鮮貿易銀行」に制裁を科したことを受け、欧州の銀行が北朝鮮への送金を停止したことが分かった。
欧州の人道支援団体が明らかにした。
各支援団体によると、運営資金を十分に送金することが不可能となれば、援助提供者らが各団体の支援プログラムへのサポートを引き揚げる可能性もあるという。
ドイツの支援団体「Welthungerhilfe」のプログラム部門ディレクター、Mathias Mogge氏はトムソン・ロイター・ファウンデーションに対し、「最終的にわれわれのプロジェクト遂行能力が損なわれたり、場合によっては完全にプロジェクトを停止しなくてはならなくなるかもしれない」と述べた。
北朝鮮から当地に到着したばかりの同氏は「全ての支援団体が引き揚げることになれば、(北朝鮮の)数百万人に影響が出るだろう」と指摘した。
欧州連合(EU)当局者や非政府組織(NGO)によると、最も大きな問題は、中国国有の中国銀行が最近になって朝鮮貿易銀行の口座を閉鎖したことだという。
北朝鮮向け資金は中国銀行を通じて流れていたためだ。
関係者らがこれまでに明らかにしたところによると、全てのNGOや国連機関、在北朝鮮の各国大使館は、朝鮮貿易銀行を利用しなければならない。
EU関係筋によると、平壌にある欧州諸国の一部大使館では、同じような送金問題を抱えていることを示す事象がみられるという。
平壌にある国連機関の代表者からは今のところコメントを得られていない。
米国政府は3月、朝鮮貿易銀行が北朝鮮の核兵器プログラムを支援していたとして、制裁を科した。
2013年05月23日
[北京:ロイター]