
4月28-30日、十年ぶりに日本の首相がロシアを訪問する。
訪問では領土問題の封印をとき、エネルギー、投資協力を拡大することが最も主要なテーマとなっている。
訪問を前に安倍首相は、政治的意思を発揮し、頓挫している領土問題交渉を再開する覚悟を表した。
ロシア科学アカデミー、極東研究所のヴィクトル・パヴレテンコ氏は、南クリル諸島四島の問題解決には政治的意思だけでは不十分だとして、次のように語っている。
「政治的意思はレトリックスだろう。安倍氏は首相に選ばれるや否や、06年に自身がロシア関係について表した声明を一字一句変えずに繰り返し始めた。当時も安倍氏は政治的意思を口にしていた。」
その後、日本政府は北方領土問題についてかなり強硬な立場をとった。
ここ数年、状況は悪化と沈静化を繰り返した。
これを背景に安倍氏の語る政治的意思はどうやら、建設的な対話に友好的な態度で臨むことを意味しているようだ。
安倍氏は自らプーチン大統領に電話し、友好的な落ち着いた雰囲気のなかで双方に受け入れ可能な解決方法を見つけるため、問題を討議することを提案している。
これからすると、安倍氏は複雑な領土問題の解決にフレキシブルなアプローチを行なう構えのようだ。
元駐日大使をつとめ、現在、モスクワ国際関係大学で教鞭をとるアレクサンドル・パノフ教授は、領土問題は今回の露日首脳会談の主要テーマにはならないとして、次のように述べている。
「領土問題は中心にはならないことはすでにはっきりしている。双方とも目新しい提案は行なっておらず、何らかの具体的な討論は議題に上がっていない。ただ交渉開始と具体的討論を始める全体的な期待が表されるにとどまるだろう。」
このパノフ教授の意見にパヴリャテンコ氏も賛同して、次のように語る。
「安倍氏はこの訪問で何を実現できるだろうか? すでにあって、多くの問題解決を助けたプーチン氏との個人的な関係を復活させることだ。そして第2には、交渉プロセスの蘇生だろう。というのも、交渉の最初にあった小さな花はこの10年の間にしおれてしまったからだ。様々な理由で日本の首相のロシア訪問は03年を最後に行なわれなかった。このため、最初の花には水をやり、芽を出させなければならない。」
今回、安倍氏は日本の首相のロシア訪問史上最大規模の代表団を伴っており、100人を超える実業界の代表団がこれに同行する。
この訪問の枠内で4月29日露日ビジネス・フォーラムが行われる。
このフォーラムでは日本のロシア経済への直接投資基金の創設が宣言される予定だ。
このほか、訪問を総括して、ロシア産液化天然ガスの日本向け供給の拡大とウラジオストックの液化天然ガス生産工場建設への日本の企業の参加が宣言される。
ロシアから日本へのガスパイプライン敷設工事や、油田ガス田探査、開発の合同プロジェクトの詳細についても話し合われることも例外ではない。
2013.04.27,
[VOR]