久世光彦著(新潮文庫)【陛下】
陛下、金木犀の香りに包まれて、あなたに愛されたい…陸軍中尉・剣持梓は、幼い頃から繰り返し見る幻の中で、陛下への熱い思いを募らせてきた。青年将校たちの間で昭和維新が熱っぽく語られる時代、心ひかれる存在・北一輝との交流を経て、梓は静かに“叛乱”に身を投じてゆく…。史上希有な“官能的事件”ともいうべき二・二六事件の外伝、そして甘美で衝撃的な恋愛物語。
読みました。もうどこもかしこも陛下と金木犀の香り!!!
抽象的な表現が多くて、その分甘美。北さんの義眼はもうホント狂信的な愛ですよ。