群 ようこ著 二人の彼 | バステトの本ブログ

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本はネタバレしまくりなのでご注意を☆好きな作家は恩田陸、五條瑛、柴田よしき、今野敏、三浦しをん、よしながふみ、伊坂幸太郎、北村薫

今日、会社のカレンダーを破って、12っていう数字が目に飛び込んできて「え?12月? 12月なの?」とビックリしました。
昨日も、あーもう明日から12月なんだなーと分かっていたつもりなんですが、でもやっぱりビックリした。
もう師走なんですもんねぇ。。

 よく本を貸してくれる後輩から前に借りた本を借りたまんまにしていたことに気づいて、昨日急いで読みました。
ハジメマシテの作家さん。群 ようこさんの作品でした。短編集だったからか、すんなり読めました。そして面白かった☆自分で購入することは多分ないと思うけど、後輩にこの人の作品をまだ持っているか聞いてみようと思います♪

二人の彼 群 ようこ著 (角川文庫) 『二人の彼』
 内容:ああ、どうしたらいいの…?喧嘩が絶えない両親、嫌われたくなくて目の前でトイレにすら行けない彼と、何でも打ち明けられるもう一人の彼。こっそり会社を辞めてしまった不甲斐ない夫に、ダイエットの成果に一喜一憂し家族を戸惑わせる自分。自分も含め、周りは困った人と悩ましい出来事ばかり。けれど、そんな人々の姿に思わずほろりとすることだってあるのだ。日々の暮しで生まれる喜びや悲しみ、怒りに楽しみ…。ささやかだけれど大切な、人々の“思い”をふんだんにつめこんだ、誰もがうなずく十の物語。


クラス会/夫の毎日/母の楽しみ/やりたい放題/知らなかったの/悩める妹/元気の素/兄の結婚/哀しいダイエット/二人の彼

 と、10の物語。一つ一つは日常の何気ない悩みや出来事ばかり。
腹がたつこともあるけれど、クスリと笑えることもある、そんな物語ばかりでした。

 私が一番好きだったのは、夫の毎日 という物語。奥さんが主導権を握る(すごい恐い)夫婦。夫は大人しく、毎回同じメニューだろうが手抜きだろうが決して文句を言わない。
 ある日夫は会社を辞めてきた。激怒する妻(名前忘れた)!しかし朝起きると夫が作った朝食が出来ていたり仕事から帰ってきたら晩ご飯が用意されている生活にちょっといいなーと思いはじめる。夫はお裁縫をしたりと意外な才能を発揮するワケです。人生計画はすっかり狂ってしまったと頭を抱える妻だけど、頭の片隅では「でももういいか・・・」と諦めに似た境地に入っていく、、というお話(多分だけど)

 この本の感想ってちょっとむずかしい。だって大事件が起こるわけでも、驚きの事s実が発覚するわけでもないんだもん。
本当に本当に日常の小さな悩みや出来事がお話になっているだけなのです。

 師走でますます追い回されるように仕事や行事にせき立てられている人にこそ、ちょっと一休み的にこの本を読んでもらいたいです♪(^^)