伊坂幸太郎著 終末のフール | バステトの本ブログ

バステトの本ブログ

本はネタバレしまくりなのでご注意を☆好きな作家は恩田陸、五條瑛、柴田よしき、今野敏、三浦しをん、よしながふみ、伊坂幸太郎、北村薫

今日は本社の役員や上司達が根こそぎ研修に行ってしまったのでとてもフロア全体が平和です☆

そのまま上司達は直帰らしいので私だって早く帰っちゃうもんね~♪

そういえばさっき、利益率を出そうと思ったのにどうやって利益率を出せば良いのか本気で思い出せなくてかなり焦りました。
なんで忘れたんだろう。最近自分が怖い(@o@;)

伊坂幸太郎 終末のフール 伊坂 幸太郎著 (集英社文庫) 『終末のフール』
 内容:八年後に小惑星が衝突し、地球は滅亡する。そう予告されてから五年が過ぎた頃。当初は絶望からパニックに陥った世界も、いまや平穏な小康状態にある。仙台北部の団地「ヒルズタウン」の住民たちも同様だった。彼らは余命三年という時間の中で人生を見つめ直す。家族の再生、新しい生命への希望、過去の恩讐。はたして終末を前にした人間にとっての幸福とは?今日を生きることの意味を知る物語。

『ゴールデン・スランバー』 をかなり前に購入したのに未だ積読本の中に埋もれている。いつから伊坂作品から遠ざかってしまったのかなぁ~。立て続けに映画化されちゃって超有名作家になっちゃってからかな?
それに文庫になっているのを読んでいるわりにはブログに感想書いてない・・・

 今回は会社の本好きーな後輩(フロアは違うが仲良し)に貸してもらいましたので読んでみました☆
うーん伊坂氏、、相変わらずすごいわ!!
 8年後に書惑星が衝突し地球は滅亡する、の宣告から5年。混乱やパニックが一通り収まり、余命3年の人生をそれぞれの問題を抱えた人々がどう生きるかを描いた作品でした。

 当たり前だけど、宣告されてから本当に滅亡するまでって時間があるんですよね。自分だったら何をするかなぁ。一度でイイから人を殺してみたい、とか、暴力を振るってみたい、とか放火とか、、そういうものには全く衝動はないでしょうね。
あ、上司には文句を言おう。・・・って小さいな~自分。。

そうだな~。仕事が生き甲斐なわけじゃないから速攻で仕事は辞めるかも(あ、でも小心者だからしばらく続けそう(笑))。保険をかけていても仕方ないから保険は解約しよう。
それから~それから~、日本中を旅して回ろう(ブログでお友達になった人にも絶対会いに行っちゃうぞ!)。もちろん自分が読みたい本を大量に持参しつつ。
そうして最後の時は自分のベッドの上で大好きな本を読んでおしまいにしたいなぁ。 ってもし暴漢に先に殺されたりしなければって話しなんですけど!

 この物語でちょっと意外だったことは、登場人物があまり悲観的じゃないところです。自分の命があと三年しかないって分かっているからこそ日々を大切にしよう。繋がりを大事にしようとする姿勢がすごくイイ!!
 私が一番好きだったのは、何章だか忘れちゃったけど、両親はとっくに自殺してしまった家に一人でいる女の子。自室の机の上には目標が貼ってある。
一つ、お父さんの書斎にある本を全部読む 二つ、死なない (三つめなんだったかな・・・)
 で、お父さんの書斎の本を全部読むことを達成した女の子は新たに目標を掲げるのです。 恋人をつくる  
 そうやって残りの年月にも目標を持って取り組む女の子にとても好感が持てました。

 最後の最後に「死んでも死なない。死んでも死なない」というセリフが出てきますが、何故かとても心に残りました。

さて、地球滅亡まであと三年。アナタは何をしますか? と問いかけられているようで すごく考えてしまいました。