柴田 よしき著 ワーキングガール・ウォーズ | バステトの本ブログ

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本はネタバレしまくりなのでご注意を☆好きな作家は恩田陸、五條瑛、柴田よしき、今野敏、三浦しをん、よしながふみ、伊坂幸太郎、北村薫

またまた後輩に貸してもらった小説。柴田よしきさんの作品はグロテスクな題材もあってちょっと警戒していたんですけどこれはとても面白かったです☆

私と私の後輩はジャンルは違うけど結構読書のセンスというか感覚が似ているからなのか、彼女に借りたもので、あまり面白くないな、と思ったものは少ないと思う。

柴田よしき著 (新潮文庫) 『ワーキングガール・ウォーズ』
 内容:三十七歳、未婚、入社十四年と十ヵ月。だけど、それがどうした?総合音楽企業の企画部係長・墨田翔子。仕事は出来る。収入もそこそこ。でも対人関係はちょっと…。仕事に疲れ、ある日ふと思い立ったオーストラリア旅行。そこで出会った二人の女性との奇妙な友情を力にして、翔子は、オフィスに渦巻く悪意や嫉妬と闘いつづける。働く女性のリアルな本音と弱音。


 これ、自営業っていうよりは会社勤めしている人に是非読んでもらいたい!男性にも!!

 私の会社は旧体制なので、暗黙の了解で「女性は結婚してやめるもの。そうじゃなければ妊娠したらやめるもの」という雰囲気がまだあります。とても腹立たしいことだけど産休使って復帰する女性がいない。。本人達が幸せで、家庭に入りたいと思ってそうしているなら余計な口出しはしたくないけど雰囲気に流されてやめてしまうのはとても残念なことだと思います。

 ・・・あら。はなしがそれちゃったわ。

 この本読んで、私は「明日も頑張って会社で働こう!負けないぞ」と思えた。
独身女性のキャリア。人間関係や周りの嫉妬と闘いつづける祥子にエールを送りながら読みました。

 ふと思い立ったオーストラリア旅行。ペリカンを見るのを楽しみというかある意味目標にしていた祥子がせっかく見れたペリカンに石を投げた女性と殴り合いの喧嘩をして大泣きする。
それがきっかけで仲良くなった女性との関係や、会社の後輩男性(八嶋君)との恋(?)それぞれと祥子は格闘しながらも社会の荒波に立ち向かいますよ♪

 この八嶋君、私すっごく好きだな♪ 車持ってないのに祥子にドライブに行こう!と誘ってみたり、意外に祥子のこと冷静に観察しているしなんだか憎めない男性なんだよな~。

とにかく「会社」という組織に属している全ての人に読んで欲しい。そして祥子にガッツを送るとともに自分にもエールを送って欲しいと思います!!