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今邑 彩著 (集英社文庫) 『よもつひらさか』
内容:現世から冥界へ下っていく道を、古事記では“黄泉比良坂”と呼ぶ―。なだらかな坂を行く私に、登山姿の青年が声をかけてきた。ちょうど立ちくらみをおぼえた私は、青年の差し出すなまぬるい水を飲み干し…。一人でこの坂を歩いていると、死者に会うことがあるという不気味な言い伝えを描く表題作ほか、戦慄と恐怖の異世界を繊細に紡ぎ出す全12篇のホラー短編集。 |
こちらの本は、月夜さんの10/27のブログ で紹介されていた本で、月夜さん曰く、世界観、二転三転する展開の面白さ、予測不可能な結末。ということだったので、俄然読みたくなり本屋を転々・・・
見あたらない!! も~!とうとう取り寄せしました(笑)
で、目出度く11/4 20:35 手に入りました~!
手に入って満足したのと、本から漂ってくる底知れない感じの雰囲気を感じてウットリ(危)
帰りのバスの中から読み始めたんですけど・・・何コレ!すっごっく面白いんですけど!!!!
月夜さん ありがとう!私もハマリましたぞ~!(脳内私信)
本の作りは短編集で、見知らぬあなた/ささやく鏡/茉莉花/時を重ねて/ハーフ・アンド・ハーフ/双頭の影/家に着くまで/夢の中へ…/穴二つ/遠い窓/生まれ変わり/よもつひらさか
の12作品が入っています。どれもザワザワと怖いし、え?まさか・・・(ゾワ~) という感じなんですけど、その中でも私の印象に残ったものを少々紹介しようかと(しかしネタバレすると未読の人の楽しさを8割り奪ってしまうたけ自粛しまっす)
茉莉花・・・小説家となった茉莉花の元へ、原稿を依頼する編集者が訪れる。プロフィールを聞くうちに茉莉花の幼い頃の話しへと話しが進む。茉莉花と茉莉花・・光と影で存在していた二人の茉莉花の真実が!
最後の一行で、幼い時にもらうはずだった父からの手紙を渡された茉莉花の様子を読んで、あまりのそっけなさに涙が出ました。
ハーフ・アンド・ハーフ・・・三年暮らした同性愛者の妻に離婚を切り出す夫。夫が再婚したい相手は妻のパートナーの女性だった!結婚生活の間でも病的なほどに折半にこだわっていた妻。離婚するときの家具は、折半する と言った妻に譲ったが、どうしても欲しかった絵画だけは譲ってくれなかった。やがて新居に妻のパートナーだった女性と越してきた夫は出張から帰ってきた時に真っ二つにされた絵画が部屋に掛かっているのを発見する。しかし折半されたものは絵画だけではなかった。
あ~怖かった!!しばらく折半という言葉が怖くて使えなくなりそうだ・・・
双頭の影・・・男が古びた骨董屋に入ったところから物語は始まる。そこで小箱を購入した男は、骨董屋の主人から蝋燭一本分の話を聞かされる。それは旅先で出会った夫婦の夫の方から聞いた話だった。
最後の最後で店の店主が締めくくりに、「それにしても、夫婦というのは長年連れ添っていると顔まで似てくるのですね」という一言が強烈に怖かった。思わずハッと息を飲みました
よもつひらさか・・・駆け落ちした娘に合うために男は娘が住んでいる土地へとやってきた。ひらさか という坂の下で青年と会い、その坂の由来を聞きながら坂を上り始める・・・
古事記のよもつひらさか というのは黄泉の国とこの世とを分ける境目の坂のこと。無事にこの世に帰ってきたければ黄泉の国の食べ物を口にしてはいけない。
私は学生時代に古事記も専攻していたので恐怖倍増でした。多分一番怖いと感じた作品。
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あ、しまった。全然ネタバレ自粛していないですね・・・↓↓
しっかし本当にないんですよ今邑 彩氏の本の在庫が!!集めるの大変そうだな~燃えるわぁ~(笑)
