一番嬉しかったのは、試合後に掛けられた言葉だった。
中学最後の中体連が終わった。
5点差負け。
県大会には行けなかった。
でも今、一番残っているのは、
試合後に息子へ掛けてもらった言葉なんだよね。
5チーム総当たり。
1位だけ県大会。
負けたら終わり。
そんな大会だった。
最後の試合、息子は20得点。
試合終了のブザーが鳴った瞬間、
息子は泣いていた。
そりゃ悔しい。
あと5点だったから。
本当にあと少しだったから。
でも息子は、泣いたあとに言った。
「悔いはない。」
その言葉を聞いて、少し救われた。
親の方が、正直まだ引きずっている。
もっとできたんじゃないか。
もっと早く気付けたんじゃないか。
色々考えてしまう。
でも試合後、
息子にはたくさんの人が声を掛けてくれたらしい。
保護者。
関係者。
昔から見てくれていた人。
同級生。
後輩。
それが、すごく嬉しかった。
親が褒めるのは当たり前。
でもギャラリーは違う。
外から見ている人は、意外と正直なんだよね。
だからこそ、
「あいつ頑張ってたな」
「成長したな」
そう思ってもらえたなら、
それは順位とは別の評価だと思う。
中学バスケって、
勝ったチームが全部正しいように見える時がある。
でも実際は、そんな単純じゃない。
どんな練習をしてきたか。
どんな気持ちで続けてきたか。
どんな選手になったか。
本当の答え合わせは、
もっと先なんだと思う。
県大会には届かなかった。
でも、最後に泣けるほど本気で戦った。
20点取って、最後まで勝負した。
そして、
「悔いはない」
と言った。
それだけで、十分価値があると思う。
中学バスケは終わった。
でも、バスケ人生は終わらない。
子供はもう前を向いている。
引きずっているのは、親の方かもしれない。
皆さんは、
子供の部活が終わった時、
何が一番心に残りましたか?