ワールド極限ミステリー | basser-t-0407さんのブログ

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こんばんは。


今日は思ったほどには天気が荒れず、釣りに行けばよかったかな、と少し悔いた者です。


はい、またまたトンデモ番組。5月10日(水)TBS「ワールド極限ミステリー」。恵俊彰と高島彩MCのヤツ。

いかにも「バラエティです」ってなゲスト。

今回はスペシャル。メインは「ダイアナ元妃の死の真相」。テレ東の「㊙️衝撃ファイル」同様、シリアスな事件・事故をトンデモな映像群と抱き合わせで仕立てちゃう無節操な番組なのでごぢゃります。

それを定点観測しているオイラも相当下世話で悪趣味なぢぢぃではありますが。


番組が始まると、最初のブロック中でさえ「UFO」や「UMA」と動物含む自然の驚異をごった煮状態。うむ、いっそ清々しいぞ(笑)。

畳み掛けてくる映像、ことごとく既出ネタのせいか、撮影年月日等のデータは一切画面に出ません。そして超常現象ネタについては全く解析されません。お約束?

↑ニカラグァ。「円錐型母船から発進し母船を取り囲む小型UFO」。この飛行物体たち、おっそろしく動きが平面的でいくつも飛び交っているのにまるで遠近感がない。同一平面上で動いているように見えます。あまり高い技術で作製されたものとは思えず、って、あ!言っちゃった。

↑スイス。青空に現れた渦巻きが周囲の雲を吸い込む。やがて白い光点に見える飛行物体がその中心へと消え、渦巻きも消失した、と。上下の手ブレがひどい映像なのに、白い光点は揺れずに真っ直ぐ渦へ向かって進んでいるように見える。何故だろう?

↑アメリカ。監視カメラに写った謎の生物?前に流した時はこの家のガキとその母親が顔出しでインタビュー受けてたが、今回はカット。前のときは「宇宙人」って謳ってたけど、今回は「ハリーポッターのドビー」なんだとか。ただのガキのイタズラでしょうがな。

↑インドネシア。山道をツーリング中のバイクに搭載されたドラレコが捉えた「小人の先住民族」。全体の映像の粗さに比べて裸で走る「生物」の部分が妙にくっきり。

↑アメリカ。これは知ってる人にはすぐネタが割れてしまう。スカンクの逆立ち。番組でも明かしてましたが。

↑アメリカ。素材はかなり古そう(4:3画面)。彼方を横切るビッグフット(?)はヒトにしか見えず。

↑アラスカ。これ、NHKの「幻解!超常ファイル」で種明かししたヤツでしょう。同じネタが中国あたりにもあった。数珠繋ぎ状態かつ「頭」部分が何かに固定され浮いているゴミが、川の流れで泳いでるように見える、ってヤツ。実は全く前進していないの。

「竜か?大蛇か?しかしこの日(だからいつだよっ!)この川の水温は1℃、爬虫類は動けないはず」って、生き物なんかじゃないんだよっ(爆笑)。

と、ツッコミはこのへんでw。


このあと番組は、恐るべきメイクのテクニックで若返って見せるオバハンの「衝撃映像」(たしかに驚愕した)を紹介し桑田真澄の気持ち悪いせがれにコメントさせたりを経て、最後のブロックが「ダイアナ元妃の死の真相」。

なんか、ダイアナさんが浮かばれないなぁと思ってしまったことですよ…。




先月15日、なぜかNHKで「シン・仮面ライダー」の製作を追ったドキュメンタリーがオンエアされた(たぶんBS番組の地上波での再放送)。

その「メイキング映像」でびっくりしたのは、ひとつのシーンで、メインのカメラ以外に10台を超えるスマホを据え、アングル別に撮ったりしているの。フォロー用のカメラとしてのスマホだから、当然スマホで撮ったものも素材として使うのだという。スマホで撮ったもののクオリティが「劇場版の映画」として通用する、ということのようなのである。だったらおっきなハイビジョンカメラなんて最初っから要らなくね?と言いたくもなる。

映画というもののお手軽さここに極まれり、なのである。

たしかにそこここに旧1号へのオマージュが見えますね。庵野秀明監督の「シン」シリーズ中では「爆死」だったようですが。

やっぱりオイラはテレビ用16㎜フィルムの空気感がいいなぁ。低予算から来るもの哀しいチープさはあっても。


さてさて、前々からオイラは、シネライクガンマ嫌いを申しておりましたが、先日たまたまYahoo質問箱で同じように感じている方の意見を目にして、やはりオイラだけじゃなかったか、と思ってしまいましたよ。だって不自然だもん、あの暗くてザラついた画面。ビデオで製作する側のフィルムへのコンプレックスの発露としか思えない。


もう何年も前に日本からフィルム上映可能な映画館はなくなってしまい、富士フィルムは映画用35㎜フィルムの生産をやめました。米コダックは倒産しかけ青息吐息なのだそう。

ハリウッドでもフィルムで撮影する監督は絶滅危惧種。そりゃそうだよね、ビデオ撮影の方がフィルムを使うより遥かにローコスト、編集もCG加工も楽だもの。

フィルムで撮ってテレシネでビデオ素材に置き換えてからプロジェクタ上映するなんてナンセンスだろうし。


かつての映画フィルムはネガ編集からポジのマスターを起こし、そこから上映館分(しかも当然何ロールにも分かれる)のデュープを作成していたのだから、気の遠くなる手間である。フィルム交換を要する上映の際も含めてね。

コスト含め合理性を追求すれば、ビデオカメラのハイスペック化に伴い、いずれフィルムは淘汰される運命にあったのかもしれない。駄菓子菓子、である。

消え物がない限り何度でもリテイクの利くビデオ撮影と、上書き不能(ハイスピードなら)1ロールで何百万もするフィルム撮影とでは、演者・スタッフともその緊張度が桁違いだったはず、絶対に。


かつての映画屋はテレビドラマを電気紙芝居とバカにしていたけど、どちらもビデオ信号による撮影がデフォルト化してしまった今、映画とテレビの差異が全く消え失せてしまった。これも間違いないことでしょう。スマホで撮っても「映画」なんだから。

で、あまりにも記録できる情報量が多く本来はすさまじく鮮明な現在のビデオ映像に対し、フィルムの映画っぽさを標榜したいがためにわっざわざフィルムグレインもどきのザラつきを付加するのが、オイラの嫌いなシネライクガンマである。

なんなんだろべ、である。


もう四半世紀以上前だけど、フジテレビ制作、内田有紀主演の劇場版「花より男子」って映画があった。ブームになった井上真央のテレビシリーズより遥か昔ね。

公開後かなり経ってから、原作のファンで映画を見てなかったウチのカミさんにDVDをプレゼント。付き合いでオイラも見たら、これがビックリ、ビデオ映像だった。この「劇場版」、ハイビジョンで撮影し、公開時はわざわざフィルムに転写して上映したんだと。ソフト化の際はオリジナルのビデオ素材をまんまリリースしたということだろう。とりあえずこのソフト、恐ろしく鮮明な映像ではある。もちろん「映画らしさ」はないけど(笑)。

この「映画らしさ」に囚われたフィルムへのコンプレックスこそがシネライクガンマだろう、と断言してもいいと思ってます。


そういやこれも20年以上前、深夜枠でやってた「仮面天使ロゼッタ」かな、潮哲也(快傑ライオン丸)が出てた少女が主人公の変身モノがあったんだけど、そのビデオソフトリリースの際、「フィルムライクバージョン」なるものも製作されて発売されたようである、オンエアはまんまビデオ素材だったけど、画面をザラつかせたものもわざわざ出した、と。当時の「Vシネマ」とかも同様な製作だったと思う。フィルムで撮るわけないもんね。


オイラの嫌いなシネライクガンマ、今やすっかりテレビでもデフォルト化してしまったようである。

朝ドラも2014年以来(なぜか「まれ」、「朝がきた」、「べっぴんさん」は加工なし)、民放のドラマも軒並みである。「科捜研の女」も遂に昨年そうなっちまった。

うぅーむ。日本の「劇場用映画」のクレジットから「現像」の文字が絶えて久しく、なんだかなぁと思っていたら、テレビドラマの方もおんなじような絵面だらけという様相になってしまった。もう「映画」って死語なのかも。テレビドラマとの区別は不要かと。尺の長短だけだねw

ただし、もう手遅れかもしれないけど、「ドキュメンタリー」を謳う番組にまで加工するのはどうかと思うぞ。その時点で信用できないから、少なくともオイラには。


あ、「海街diary」(2015)って、今日びじゃ珍しくフィルム製作なんだってね。そんなに面白い作品でもないみたいだけど(失礼)、録画してあるから見てみようかな。フィルム映像を味わうために。


…これまた昔話ですけど、16㎜フィルムで製作されていた「太陽にほえろ!」、基本シンクロ(同録)だったから、劇伴の被らない静か〜なスタジオシーンとかだと、カメラの回る音が音声に入っちゃったのが聞こえたりしてた。昭和の記憶、ですね〜。