ライダー1号、そして「犬神家」 | basser-t-0407さんのブログ

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こんばんは。


連休残り2日となった今日、腰へのブロック注射をスーパードクターに打って貰って来た者です。


ダイヤの改正で、朝、オイラが利用する時間帯の向ヶ丘遊園まで乗り換えずに行ける千代田線の電車(直通かつ小田急乗り入れ後急行)がなくなりました(悲)。ガッカリです。いつも余裕を持って早めに出てはおりますが、二度乗り換えねば今まで同様の所要時間では到着できません(しかも勘違いして代々木上原で1本見送ってしまい、各駅停車に乗って余計に時間を食っちゃいました)。何でこんなにオイラにとって不便にしてくれたかな〜(誰もキミの都合は聞いてない)。

帰りは我孫子までの直通に乗ったはいいものの、その我孫子からの下り成田線が車両事故で運休、「運転再開は夕方」と駅員が言うからタクシーで自宅まで帰りました。しかししかしオイラがタクシーに乗った15分後(14:30)に運転再開してやんの!どこが夕方なんだよおぉ〜っ(涙)。

なんて日だっ!


さて、一昨日帰った孫ですが、また仮面ライダー目覚まし時計の触角を折って行きました。

過去二度やったように、もう一度補修できるかな、とやろうとしたところ、もう樹脂が劣化し過ぎてボロボロと崩れていきます。

断裂面がもうきっちりとは合いません。隣の節のところから更にポロリと裂けたりもして悲惨な状況。

とりあえずゼリー状の瞬着をパテ代わりに無理矢理継いでありますが、たぶん今度折れたらもう無理でしょう。

今は手芸用にもあるから、型抜きのレジンで触角をこしらえてみようかな、次は(って楽しみにするんぢゃないっ)。


オンエアから1週間経っちゃってネタとして古いかも。NHKBSの「犬神家の一族」。見ました。

今回も金田一耕助は吉岡秀隆。他の俳優に変える気はないんだね。好評なの?

まぁジャニタレや顔面センターよりはいいか(すみません)。

今回白髪の長髪という金田一、老けて見え過ぎるよなぁ。原作じゃ30代のはずだから。でも声は高く、それでいてボソボソ喋るわけで…純の金田一はw


犬神の屋敷はセット組んだのかな、それとも借りてのロケなのかな。セットなら凄いです。相当重厚に見える。但し、シネライクガンマのせいで画面がメチャ暗いしザラついてるから、細部が潰れてる面は否めない。

左から、佐智(渋谷謙人)、佐武(今井悠貴)、佐清/青沼静馬(金子大地)。うん、佐武がちょっと地味。

左から、梅子(堀内敬子)、松子(大竹しのぶ)、竹子(南果歩)。これはオフショットですね。仲良さげ。

佐清/静馬、これはどっちのときかな。マスクは角川映画以来のイメージですね。やはりこれがいい。

珠世(古川琴音)。うぅーむ。オイラには怖過ぎる。もっと柔らかいひとがよかったなー。

古舘弁護士(皆川猿時)。北三高校潜水土木科教師から華麗な転身(笑)。

猿蔵(芹澤興人)。寡黙で危険な匂いはなかなかよかった。

冬場だからマント着用。石坂版や古谷版も着てたことあったはずだけど、何故かオイラはトヨエツ版「八つ墓村」を思い出しちゃう。


で、時系列の多少の組み換えとかは、作品により往々にしてあることなんだけれども、今回のこれ(↓)は酷いんじゃない?

青沼静馬は「行方不明」の状態で謎解きが始まり、松子が犯人と明かされてからの遺体発見。

そもそも原作では「スケキヨ」が逆立ちしてるから「よき」の見立てになるわけだけど、角川映画以来そこは無視され(凶器が斧で「よき」)、そのくせ逆立ちはさせるのね。なんで?

「よき、こと、きく」が完成されたけれども、佐清と思われた逆立ち死体の手形が奉納のそれと一致しないゆえ静馬と判る、ここをスルーしちゃミステリとしての面白さ半減である。

逆立ち死体が凍った湖に突き刺さってる絵面だけ原作準拠ってなんなの(笑)。

しかも松子が静馬を殺し、事後共犯の佐清が湖に突き立てたことを、画でも台詞でも語らない。

あと静馬の体に焼け火箸による火傷の痕があるなんて設定あったっけ?「八つ墓村」の辰弥とダブるし。もう最後に原作読んで四半世紀も経ってるから憶えてないや(盲目のお琴の師匠が原作では青沼菊乃なのは憶えてます)。


そして何より驚愕したのは最後の最後。

事件解決後、金田一は、はたと何かに気付き拘置所(たぶん)で佐清に詰め寄る。

静馬を唆し犬神家へ入り込ませ、母である松子が、我が子可愛さに佐武、佐智、果ては静馬まで殺すよう仕向け、煽ったのは、全て自らのために佐清自身が仕組んだことではなかったのか、と。

佐清は言い放つ。

「金田一さん、あなた、病気です」


いやー、犬神佐清と青沼静馬の性格と立ち位置を完全に入れ替えるという大改変。

まさかまさかの、佐清極悪非道の大悪人ですよ。それまで息子を思う母と母を思う息子とで紡がれていた(ように見えていた)ものが、これで思いっ切りひっくり返る。母と息子の悲劇ではなく、母も犠牲者の1人でしかなくなるのである。ここには原作での、静馬に脅され奴隷に成り下がった佐清の悲劇は、ない。


それにしてもこんな改変、許されるのか?よくぞ思い付き、また製作したものです。

長谷川博己版「獄門島」(2016)の金田一耕助のキャラクター破綻も凄かったけど、物語自体の根幹を変えちゃった今回はそれを超えましたね〜。


参りました。モヤモヤしてますけど(笑)。