4月27日、京王線・調布駅からバスで調布市深大寺へ。
深大寺と言えば、お寺の他に深大寺そば、深大植物公園が有名。
でも、他にもあるのです。
深大寺城 が。
西へ進むと、ポツポツと深大寺そばの店が。
水車もあります。
バスを降りた深大寺西参道はMAPの左下の交差点
MAP右下の濃い楕円形が深大寺城
MAP中央に広がるのが深大寺
一番上は神代植物公園の有料エリア
バス停がある深大寺の入口を過ぎて、
深大植物公園 水生植物園の入口。
この敷地内に深大寺城があります。
水生植物園は深大植物公園の一部(分園)ですが、こちらは入場無料。
ただし開園時間があるので注意。
水生植物園のMAP(左上の図) 上が南西。
MAPの半分以上を深大寺城が占めている。
城はこんな形状。 上が北。
現在残っているのは第2郭から左(東)だけ。
入園してすぐの場所にあるトイレの右を奥へ進む。
上り坂
上がったところが第2郭への虎口跡
虎口のところに そば畑があります。
第2郭西側の土塁
第2郭西側土塁の向こう側には昔の第3郭。現在はテニスコートになっている。
第2郭と第3郭の間の土塁(→)と、第2郭南側の土塁(左)の間にある堀状の部分。
先へ進むと私有地で行き止まり。
第2郭南側の土塁に沿って反時計回りに進むと、
土塁の切れ目
宅地造成用に切ったのように見えるけど、実はこれも第2郭への虎口。
右端が第2郭東側の土塁。第1郭との境界です。
第2郭には石柱。建物の柱跡を示したもの。
西側から。 向こうは第2郭東側の土塁。
東側から。 向こうは第2郭西側の土塁。
第2郭東側の土塁の切れ目(作業車が止まっている場所)は第1郭との境にあった土橋
第2郭東側の土塁と、その左側(東側)にある空堀
土橋部分を挟むように、反対側にも空堀
土塁の切れ目を進むと第1郭。第1郭への虎口。
メンテナンス作業中で第1郭の奥へは進めませんでした。
これが第1郭(主郭)
第1郭、第2郭間の土塁が一番高い部分が櫓台跡。
深大寺城は武蔵野台地の舌状部分の南端にあり、昔はここから南がよく見えたらしい。
南から攻めてくる北条氏を見張っていたんですな。
深大寺城は古くから存在した城で、築城年や築城主は不明。
15世紀末に、扇谷上杉氏が改修。
16世紀に入り、北条氏綱など北条氏(後北条氏のこと)が北上してくると、
扇谷上杉氏は拠点の河越城から出てここ深大寺城を前線基地とする。
対する北条氏は小沢城(川崎市多摩区)を前線に。
1530年には小沢原の戦い(川崎市麻生区~東京都稲城市のあたり)で
氏綱の子・北条氏康と上杉朝興(ともおき)がぶつかり、北条氏が勝利。
このため朝興の子・上杉朝定が深大寺城を増強したが、北条氏綱は
ここ深大寺城を通らずに直接河越城を攻めたので、深大寺城は用無しとなり廃城。
第1郭から空堀の跡を下ると、
腰曲輪の跡
腰曲輪と、第1郭との境にある土塁。
さらに下ると水生植物園
水生植物園を出て出口へ。
さほど大きくない城だが、深大植物公園の一部に取り入れることで、よく保全されています。
植物公園や深大寺とセットでの訪問が良さそう。