かなぽんの姉、子宮頚部腺癌の闘病記です。
モルヒネと抗不安薬の自動投与を初めて3日後。
姉の様子が徐々に変わってきました。
うわごとを話すようなしゃべり方になったのです。
それまで自主的に話そうとはしなかったのに、
べらべらと、いつまでもしゃべるのです。
「おかあさんはいつくるの?」
「もういきはくるしくない」
息は苦しくないと聞いて、こんなにほっとしたことはありません。
もう眉間にしわが寄ることはなくなりました。
でも、
「あそこにへんなひとがいる」
「ナイフがこっちにむかってとんでくる!!」
「てっぽうのたまがとんでくる、よけなきゃ!」
「くるまがすごいスピードでつっこんでくるよ!
こわいよ!!しんじゃうよ!!!」
「なんでよけないの!?よけてよけてよけて!!!!!」
時折、幻覚が見えているようでした。
よけてあげたいけど、ベッドを動かすことはできません。
なので、ベッドを揺らして
「右によけたよ!!」
「左に曲がったから、大丈夫だよ!!」
と対処してみました。
ベッド、壊れないといいけど。
壊れたら弁償すればいいか。
なぜか冷静に考える私もいて、
無性に悲しくなりました。
もう2人で話すことはないんだな。
「背中が痛いからさすって」とか「枕を調節して」とか
頼まれることはなくなってしまったんだな。
姉は、半分だけ、死んでしまったように感じました。