かなぽんの姉、子宮頚部腺癌の闘病記です。
都内の病院で、治療後の転院先を迫られていた時。
姉の放射線治療が終わり、改めてCTをとりました。
肺の転移の数は20個以上ありました。
首の転移はとりあえず、治療の効果ありでした。
がんの進行は止まったようです。
ですが、
首の骨折に関しては、骨自体がずれてしまったらしく、
下手に動かす(首が前に倒れる等)と、
死んでしまうそうです。
本人はこれをとても恐れていて、
リハビリの時も、少しでも首に負担がありそうだと
「痛い! やめてー!!」
と叫んでいました。
痛みももちろんあったでしょうが、それよりも
痛みがある→首に負担がかかっている
ということが怖かったんだと思います。
首にはコルセットをつけていたんですが、
これがまた、厄介な代物で。
痩せた背中に食い込むのです。
麻痺となった姉は、腕は動かせるものの、
胸から下は全く動かせず(反射で勝手には動くのですが)、
指も左右とも 親指・人差し指・中指 の3本が動かせるだけでした。
コルセットの痛みは自分で体勢を変えることができないし、
できたとしても首骨折の為、横を向くことはできませんでした。
コルセットが外れたら、叩き壊してやる!!!
毎日忌々しく言っていました。
・・・でもコルセットを外すと、不安で不安で
「早くつけて」
とも言ってました(笑)。
リハビリの先生たちは毎日来てくださいました。
腕担当の先生
足担当の先生
2人とも来てくれる日もあれば、1人だけの日もありました。
入院して1ヶ月ほどした後、
「そろそろ、車いす乗ってみよっかー!」
車いす、乗れるの!?
3人がかりでベッドからずらすようにして、
乗れました!!
しばしお散歩。
看護師さんたちも
「あら!よかったねー!!」
みなさん手を振ってくれました。
姉は病院内を初めて見てまわりました。
都内の病院だったので、
最上階からの眺めはとても良かったです。
都庁や東京タワー、隣の億ションなどが見えました。
億ションはリハビリの先生が教えてくれたんですけどね。
屋上のテラス?は工事中で、外には出られなかったのですが、
久しぶりに笑顔で、いろんな話をしている姉の顔を
見ることができました。
ベッドに戻ってからは、
もっとリハビリして、自分の力で
あんな風に車いすに乗れるようになれば、
家に帰れるね、
また猫たちと暮らせるね。
それで、トモセラピーで肺がんをどうにかしなきゃ。
そのうち、車いすじゃなくて、歩けるようになったら、
旅行にも行けるね。
家族旅行いきたいなぁ。
と話していました。
・・・
ああ、元通りになると思っているんだなぁ。
無性に悲しくなりました。
もう歩けないし、
ベッドから離れることは多分できない。
麻痺も多分治らない。
転移の肺がんは増えているし、
痩せ方は悪液質。
姉の希望をすべて打ち砕く現実しか
私には見えませんでした。
が、先日あまりに希望の薄い話しかしないことで、
姉を怒らせていたので、
「そうだね、がんばってリハビリしないとね」
「家の中もバリアフリーにするって言ってたよ」
「きっと杖が必要になるから、かわいいの見つけておくよ」
足りないでしょうけど、これが私にできる
精一杯の言葉でした。