11.【韓国映画】ビニールハウス | Bitter Sweet Days Again!

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人生楽しく、備忘録

「半地下はまだマシ・・」というキャッチですが、どっちもどっち?

ビニールハウス

訪問看護士のムンジョンは、少年院にいる息子と暮らす夢を持ちながら

ビニールハウスで暮らしている。

雇い主の夫婦、夫は盲目で妻は認知症。ムンジョンは妻から酷い扱いを受けている。

ある日、その妻が入浴介助中に誤って死んでしまう。

その時、ムンジョンは・・・

 

 

ひとつの選択違いからどんどん負のスパイラルが繋がっていき

最後はアッと驚くラスト。お見事でした。

いやー、全体的に暗いのよ。

ムンジョン自身も明るさがなく、暗闇を手探りで進んでいるような感じの生活。

悪い女ではない、ただ一つの幸せを目指して一生懸命生活しているだけなのに。

最初の選択を間違えなければ、、と思うけど

間違えたからこの映画が成り立っているのよね。

 

ムンジョンはビニールハウスに住む女、という設定で

つい、農場にある透明なビニールハウスを思い浮かべましたが

この映画に出てくるのは、かなり頑丈そうなビニールハウスでした。

韓国ではこういう家に実際住んでいる人もいるとか。

これ家主とかどうなってるんだろうか。勝手に立てて言いわけないとも思うし。

(ちょっと調べると1年で10万ウォン=約9000円くらい?だとか)

ただ実際住むのは怖いですよね、セキュリティ面が特に。

 

主役ムンジョンを演じたキム・ソヒョン。

私は「韓国の黒木瞳」と呼んでいます(こういうの多いわw)

そのキリリと強い意志が見られる外見から、強い女の役が多く

今回の精神的に弱そうな役は珍しいかも?(私見た限り)

嘘のために嘘を重ねる危うさが狂気的で、さすがでした。

彼女を取り巻く俳優さんたちも、素晴らしい演技。

特に認知症を患う演技はすごいですよね。

 

ムンジョンが守りたかったもの、それが全て無になるラスト。

面白いっていう映画ではないけれど、何だか余韻を残す作品でした。