予告編を見たときから、見たいと思っていたのは
気になる俳優の一人、若葉竜也さんが出ていたから。
洋画だと割とすぐに見る行動を起こせるのに、邦画だとぐずぐずしてしまう私の悪い癖。
この映画も12月頭に公開されて、見るタイミングを図っていたのですが
2023最後の映画にするとちょっと暗い感じもするし、
2024最初の映画にしてもちょっと暗い感じがして
そういってる間に、上映館が少なくなってきたので、今日見ました。
(長いですね、すみません)
市子 ネタバレ含みます。
やっぱりね。年末年始の〆にはしなくてよかったなあと思いました。
映画としてとても良かったんです。見ごたえありましたが、
やっぱり気分が沈む映画です。
タイトルロールの市子という女性は、無戸籍で生きてきてしまったという設定。
障がい者である妹「月子」の戸籍を借りて、義務教育などはやり過ごしてきたのだけど
彼女の中にはずっと自分は市子であるというアイデンティティが強く息づいているんです。
それが故に、市子はいろいろ手にかけてしまったことがあって・・・・
「月子ちゃん」と呼ばれても「本当は市子なんだ」と言ってしまう。
自分という存在を認めたい、認められたい、そんな「もがき」を杉咲花は的確に演じて
犯罪者であるのに、いつの間にか市子に同情してしまいます。
市子の周りにはその秘密を知る高校の同級生や、3年一緒に暮らしてきた恋人がいて
どちらも、市子を守りたいと思うんだけど、市子は逃げる・・・・
彼女の安寧の地はどこにあるんでしょう。
重苦しい内容ではありましたが、
杉咲花ちゃん、若葉くん、森永悠希くんの演技は見どころだと思います。
関係ないですが、映画視聴用の眼鏡を忘れてしまい、
暗い画面で目を凝らして見るのが大変でした~。
老眼鏡は持っているのですが、それで映画を見ると疲れるし。
失敗失敗。だから何か見落としているところがあるかもです。