【中国ドラマ】清越坊の女たち~当家主母 | Bitter Sweet Days Again!

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期待せずに観たら良いドラマでした。

清越坊の女たち (原題:当家主母)

 

時代は清朝。織物の名家清越坊の女主人である沈翠喜(ジアン・チンチン)と、

当主:任雪堂の妾である曽宝琴(ヤン・ロン)。

立場的に敵対していた二人だったが、任雪堂が失踪してから

任家を守るために次第に寄り添いあい、理解しあうことになる。

 

この二人の主人公の生い立ちや置かれている立場、心の動きを丁寧に描きながら

様々な困難にいつしか協力しあい立ち向かう、友情より家族に近い間柄になっていくのが

とても清々しく気持ちがよかったです。(シスターフッドというそうです)

 

他の追随を許さない織物の技術を持つ翠喜。

しかし、夫には愛されず任家のためだけに生きているような彼女が出会った魏良弓。

彼との静かな愛を得て、翠喜は人として生きる喜びを感じ、変わるんですね。

そしてそれを影から見守る宝琴。

彼女は雪堂と相思相愛で、翠喜を敵視していたけれど、

困難に立ち向かい、慈愛深く対応する翠喜を見ていつしか共に戦うようになる。

とにかく、この二人の女性が美しく逞しいのです。

終盤、翠喜が処刑されそうになるところまで追いつめられる展開は

本当にハラハラしました・・・・

それに比べて、男性陣の愚かさよ。

雪堂は勝手に7年も行方知れずになっているし、

任家を取り潰そうとする汚職官僚たち、また何もしないのに口だけ出す親族オジサン3人トリオとか。

 

調べると、あの「瓔珞(エイラク)」をプロデュースした于正(ユー・ジョン)の作品とのこと。

納得の映像美。細かいところまで落ち着いた色調でキレイです。

 

女が男性の付属物のように扱われていた時代。

手に職を持ち自立すること。夫や古いしきたりに振り回されず

自立すれば、どんな女性も自分の幸せを掴むことができる。

なかなか難しいことだったと思いますが、

このドラマに出てくる女性たちは、自分で人生を選び取り、幸せを手に入れていく、

女性たちへの応援歌のようなドラマでした。

 

で、やはり私のお気に入りさんたち。

まず、キング・オブ・辮髪!と言いたい

魏良弓役のマオ・ズージュン!

この写真では辮髪が見えないので、良さがイマイチ伝わらないが

本当に美しいのですよ~。

辮髪を美しいと思える日がくるなんて、自分でも驚きです。

最初、中国ドラマを見始めたときは見慣れず、この髪型のどこがいいのか理解できず

何だか怖かったけれど、もうすんなり受け入れてます。

そして辮髪が似合うっていうのは、本当に美形だからだよね。

薄幸な生い立ちだったけれど、翠喜と静かな美しい愛を育んでからは

少しは幸せだったのかな。

翠喜と船の上でのランデブーなどは、絵巻物のようでした。

 

雪堂の弟、任如風(リー・イーナン)も可愛くて好き!

最初はダメダメ弟だったのだけど、雪堂がいなくなってから翠喜を助けて

大人になったよね。

思いを寄せる舒芳とは、行き違いや喧嘩したりして

なかなか上手くいかず・・でも諦めないところが可愛い。

ちょっとケンティ(中島健人)にも似ているような?

とにかく、このドラマの中でほっと気が抜けて楽しませてくれた如風くんでした。

 

見応えあるいいドラマでしたので、オススメです!