22.CLOSE(クロース) | Bitter Sweet Days Again!

Bitter Sweet Days Again!

人生楽しく、備忘録

萩尾望都先生の劇画世界のようでした。

 

ネタバレします。

CLOSE クロース

レオとレミ、大親友の二人はいつでも一緒。何をするにも一緒、

まるで子猫がじゃれ合うように、仲良しだった二人だったのに。

中学の同級生から「恋人みたい」と言われたのが恥ずかしく、

そういわれたくなくてレミを避けるようになってしまったレオ。

でも避けながらも、レミをいつも気にかけている。

レミからしたら、訳がわからない。

あんなに仲良しだったのに、どうして?という不満が爆発してから

それからレミは永遠に居なくなるんです。

 

レオは自責の念に駆られるも、誰にも言えず、思い切り泣くこともできず

アイスホッケーで自分の身体を痛めつけるようにしたり

人に八つ当たりしたりするのが、見ていても痛々しい。

どうしていいのか分からない、苛立ちが伝わってくるのです。

 

他人からの言葉に左右されて

本当に大切なものを失ってしまう、脆さと悲しさ。

それを乗り越えたり、対処できるほど生きてない若い子が痛々しく

また誰も責められないのが切ないなあと思いました。

 

レオはこれからどう生きていくのだろう。

心にはレミが刺した小さな棘。永遠に謝ることができないレオは辛いだろうな・・・

 

レオとレミがまた二人とも美しくて

またストーリーも

萩尾望都先生の漫画にありそうな感じです。