む、む、虫の音!?
灼熱の前橋、
昨日は35℃越え、今日は33度。
虫が鳴いています!?
幻聴かとおもったんですけど、
いまもひたすら鳴いています♪
はて、季節は何時なんでしょう・・・か
梅雨入りはしたんですけどね。
この日の高崎兜太句会、ゆとりの30分前に着いた。
なんと兜太先生すでに来てらして、パンなど召し上がっている!?
どうも先生、時間を勘違いしたらしい。
2・3ヵ月前に3句を提出し、
兼題は「事故」が2句、自由句が1句。
選句は3句と問題句を1句。
最高点句は7点が2句あって、その句から合評を始める。
ビニール一枚春空を飛ぶ事故の予感
花の村事件あらかた狐の仕業
とった評は当然のことながら好意的な意見が続出。
事故の「予感」がいい。
兜太評:新鮮でない。
「ビニールが飛ぶ」のも、「狐の仕業」もマンネリ。
この2句、発想が似ている。
「どうしてこんなに点がはいったかわからんな」。
「事故」という兼題で、がんばりすぎたり、きどったり、と
無理をしている、とも指摘。
「フクシマ」「チェルノブイリ」「大震災」などを書いた句は
報告にとまっている。
4点句は
キャッチボールの姉と妹豆の花
評:今は兄弟だけでなく、姉妹キャッチボールをやるのも
めずらしい事でない。
兜太評:あっさりした季語、「豆の花」が効いている。
地味に作っていい。
大地震ありったけの燕よ来い
兜太評:おもいきった言って、実感あり。
「ありったけの燕」がいい。ちょっと言い方が幼い、か。
春愁のすこし大きな馬に乗り
兜太評:自分の春愁をなだめるために馬に乗った。
「乗る」終止形だときつくなる。
「乗り」だ。このぼかすほうがいい。
続いて、すべて問題5点となったこの句。
男ありけり無遅刻無事故宇宙塵
評:なにが言いたいか?
いなくなって宇宙の塵となった?
「宇宙塵」の働きがわからない。
兜太評:男がいた。無遅刻、無事故で、
その男をみていると宇宙塵としかみえない。
哀れを込めて、皮肉った。
皮肉ったが、哀れをこめている。
面白い。自画像か?
「これは肯定的な問題句だな」
はい、これは私の句。
今回は秀逸、秀作、佳作ではなく、
以上の句が兜太選となった。
塚本邦雄創刊歌誌「玲瓏」111 2024年4月
雨夜白座さんにご恵与いただきました。
塚本邦雄『黄金律』の研究座談会に示唆され、
詩想あふれる10首、20首の作品。
「水琴窟」雨夜白座
あらかねの土の午睡(ひるね)に
ほろびざるものをおもほゆ炎ゆる長庚(ゆふづゝ)
埋もれし水琴窟に言問ひて水は天地(あまつち)また駆け廻る
歌誌「玲瓏」は1995年創刊。
発行人は政田岑生から子息で歴史小説家の塚本青史に。
「玲瓏」111
・塚本邦雄作品研究座談会『黄金律』Part2 /
島内景二、尾崎まゆみ、小黒世茂、塚本靑史、林和清(司会)
・塚本邦雄ワンテーマ【綠、その奥の色】 / 乃上あつこ
・塚本邦雄一首評 / 松本茂雄・小林幹也
・時評50/50 / 五十嵐淳雄
・山科真白著『さらさらと永久』書評 / 百瀬みなゑ
・琥珀エッセイ / 山科真白
・塚本短歌 秘密の逕庭 / 五十嵐淳雄
・假託百話 / 塚本靑史
・第三十四回玲瓏賞・綠珠賞発表 玲瓏賞受賞:百瀬みなゑ 綠珠賞:上篠 翔
経過:塚本靑史 銓衡次第:阪森郁代、林和清、尾崎まゆみ、江畑實
オペラグラス、歌会報告、作品評、小書評等
塚本邦雄『新版 百珠百華 葛原妙子の宇宙』2024年 書肆侃侃房
復刊されました!?
あの短歌の<魔王>塚本邦雄による選歌と鑑賞、
葛原妙子の玄妙、豊麗な短歌が蘇りました。
帯は皆川博子
「塚本邦雄に導かれ葛原妙子の宇宙を逍遙する
これにまさる贅沢があらうか
深い教養の泉から湧き出づる叡智を養ひとした
大輪の花々は洞察の力を芯に秘める」
百韻朗朗で塚本はこう書く
「私は時として、
私のこうまで
鑑賞欲を唆(そそ)る
作品に嫉妬した」
装幀がただならず麗しい!
表紙はひかりにより文字が、花花が顕れ、
見返しに「あッ」と驚嘆。
(どうぞ、お手に取って展いてください♪)
装幀:柳川貴代
装画:Rachel Ruysch
『百珠百華 葛原妙子の宇宙』花曜社刊
鷹羽 狩行(たかは しゅぎょう 1930-2024年5月27日)
山口誓子、秋元不死男に師事。「狩」を創刊・主宰。
知的な構成でウィットに富む句風で現代社会を描く。
第一句集『誕生』(1965年)、『月歩抄』(1977年)、『十五峯』(2007年)など。
俳人・鷹羽狩行氏、5月27日旅立たれた。
結社が異なると、お目にかかることもなかなかないのですが、
かつてNHKBSに「俳句王国」という
句会をそのままライブで1時間放映する番組があって、
私が参加した時の主宰が鷹羽狩行氏でした。
兼題は「鮎」と自由題。
ゲストが森みどりさん、句座をかこむ5人。
司会は八木健さんが当意即妙に進行され、
なごやかな句会となりました。
懐かしく、心よりご冥福をお祈りいたします。
びわ湖ホール公演「ばらの騎士」リヒャル・シュトラウス作曲
プレミアムシアターで観ました。
このオペラ、二重唱、三重唱など、
アンサンブルがこよなく麗しい。
R・シュトラウスの音楽に聴き惚れました。
元帥夫人・森谷真理の一幕後半の愁いにみちた歌唱、
三幕のあの元師夫人、オクタヴィアン、ゾフィーの三重唱の美しいこと。
ゾフィーのひたむきで、清楚なこと。
阪 哲朗指揮による京都市交響楽団の響き、耳に残ります。
出演
元帥夫人/森谷真理
オクタヴィアン/八木寿子
ゾフィー/石橋栄実
オックス男爵/妻屋秀和
マリアンネ/船越亜弥 ヴァルツァッキ/高橋 淳
テノール歌手/清水徹太郎 他
管弦楽:京都市交響楽団
指揮:阪 哲朗
演出:中村敬一
びわ湖ホール