「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ -330ページ目

「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。


朔美

              萩原朔美 (フェイスブックより






萩原朔美氏、この4月から

萩原朔太郎記念 前橋文学館館長に。

おりしも今年は朔太郎生誕130周年にあたる。


それを記念して、

「朔 SAKU写真展」が催されている。


朔太郎はステレオ写真など、

フランスで発明されたほぼ同時期に撮影していた。


朔太郎の切り取った風景を、

孫である映像作家の萩原朔美による

同じ場所を撮影した写真の展示を公開中。


 http://www.maebashibungakukan.jp/wp-content/uploads/2016/03/2016event.pdf


柳の若葉のもえたつ広瀬川、

前橋文学館にお出かけくださいませ。



朔太郎・朔美 写真展


          朔太郎・朔美写真展の冊子 大森駅前の坂道
























芥川賞作家・絲山秋子が

本屋の中に書斎を設営し、

ずらっと並んだ本棚に囲まれたところに机を置き、

原稿を執筆したり、

本を読んだり、と、初めての試み。


4月1日からオープンし、不定期に来房とか。

どなたでも来場可。

絲山ファンの方、

<生>の作家の執筆をご覧になりたい方、

おでかけになりませんか?


場所は前橋・敷島公園のフリッツ・アートセンター。


フリッツ・アートセンター




◆読売新聞 「絲山房」
   http://www.yomiuri.co.jp/local/gunma/news/20160402-OYTNT50336.html?from=tw



◆絲山秋子 ツイッターのプロフィール

小説家。
高崎経済大学非常勤講師、非常勤理事。
尾瀬の郷親善大使、群馬県文化審議委員。
イトボカbass担当。元メーカー営業。

◆毎週金曜05:45~ラジオ高崎「絲山秋子のゴゼンサマ」
  http://www.takasaki.fm/


◆動画「群馬よぃじゃねぇ/絲山編」
 http://www.youtube.com/watch?v=2os-H8ovCKM&list=PLESnX6EPwcFEJ7rHqnn9LnTg932bER92j …


◆絲山秋子 ホームページ
  akiko-itoyama.jp/index.html























 あおうま 
 白馬のまなぶたをうつさくらかな              掌

 

















鈍色の空から、

さくらの花びらが

ひとひらふたひら、

みひらよひらと・・・


ういういしいやわらかな葉がでてきて。


























  とことわにさくらはさくら骨は骨            掌





















 


  えいさらえい熊野湯の峰桜騒            掌












安部完市

安部完市・俳句講座を2年ほど受講していた。

月に一回、3時間の講座で、

句会を中心に講義で10名いたか、どうかの

非常に時間もゆたりと内容も充実して。


ある時「地名」の兼題が出て、この句を提出。

安部先生が博覧強記なことはむろんのこと、

「道行」などの著作もある。

この中世説話「小栗」についてもとりあげていたような。


で、

驚いたのはこの句を見ると

すぐ日本地図をささっと黒板に書き、
         がきあみ
小栗が毒酒で餓鬼阿弥となり、

その身を熊野湯の峰まで車に引かれて行く、

この道筋をじつに克明にたどり、

詳細な解説がつづいた。


阿部先生というとこのことが

思い出されるほど印象がくっきり、と。


この句評は覚えていないのですが(笑)




「えーいさらえーい」、

「えいさらえい」は車を引く掛け声。

ひとひ        せんぞうくよう
「一引き引いたは千僧供養
 ふたひ       まんぞうくよう
 二引き引いたは万僧供養」



安部完市

             安部完市 画像は現代俳句協会より





昭和3年(1928)1月25日東京生まれ。
平成21年(2009)2月19日没。精神科医。

• 昭和25年より俳句を始め、昭和26年日野草城の「青玄」、
 同27年、西村白雲郷、稲葉 直の「未完現実」に入会。

• 昭和37年、金子兜太の「海程」に入会、同人となる。
 その後、高柳重信の「俳句研究」編集に協力。

• 昭和45年、第17回現代俳句協会賞を受賞。

• 平成12年、埼玉文化賞を受賞。

• 平成21年2月1日現代俳句大賞受賞。

• 平成21年2月19日逝去。享年81歳。

• 現代俳句協会副会長(平成9年2月~平成21年1月)、
 
 国際俳句交流協会副会長、日本ペンクラブ会員。


<著書>

句集
『無帽』
『絵本の空』
『にもつは絵馬』
『春日朝歌(はるひあさうた)』
『純白諸事』
『軽(かる)のやまめ』
『地動説』
『阿部完市俳句集成』等。

  
評論集
『俳句幻形』
『俳句心景』
『絶対本質の俳句論』等。






















  酔うて候うすもやの桜騒                掌
















先代萩

            ポスター



『伽羅先代萩』

2015年9月の公演を録画で観る。

「御殿」、「竹の間」、そして「床下」。


玉三郎の乳人政岡と、

吉右衛門の仁木弾正が見もの。

義に生きる政岡と対する悪の仁木。

作者は奈河亀輔



玉三郎の正岡、品格といい、貫目といい、

ほれぼれするような政岡。

「飯焚き」の動作、ひとつ一つの動きの流麗なこと。

扇子で火をあおぐ、

屏風を立てまわし、しがみついて泣く、

などなどその心情が迫ってくる。


沖の井は菊之介、爽やかで華がある。


憎憎しい八汐は歌六。


鶴千代と千松の二人の子供が

じつにけなげで、台詞も立っている。

「床下」

松緑の男之助はその荒事が力強い。

吉右衛門の仁木弾正は、面あかりに照らされて、

その焔のゆらぎに、うっそりと浮かぶその顔は

悪の凄味に満ちて、

ひとことの台詞のないこの場で、圧倒的な存在感。



『伽羅先代萩』について詳しいことはこちらへ。
  http://enmokudb.kabuki.ne.jp/repertoire/686


2015年9月歌舞伎



















元禄港歌





秋元松代・作、蜷川幸雄・演出による

「元禄港歌」を録画で観る。


秋元と蜷川による第一弾が「近松心中物語」、

そして次にこの「元禄港歌」。

初演は平幹二郎、太地喜和子のふたり。

情念のゆらぎが立ちのぼって、きた舞台だった、かと。


今回は宮沢りえと段田安則。


幕があがると椿の森、

劇中に赤い椿が音もなく落ち、

地に、座敷に、散り敷くのがとても印象的。


大店・筑前屋を舞台に運命的にめぐり逢う男と女、

哀しい秘密を背負った親子。

盲目となった信太、初音、糸栄が帰るのは千年の森...。


美空ひばりによる劇中歌がじつに効果的に流れる。


猿之助の女形、それも年のいった女の

哀しみが滲む。いいなぁ。


「元禄港歌」はかなりのメロドラマ。

その枠組みとして、

「常民」と「芸能者(非人)」

が浮きあがってくる。


念仏衆による念仏唄、

瞽女たちは三味線を弾き、

「信田の狐」の話を、猿之助が語り唄う。


能舞台で、段田の能が舞われる。

そこに昭和の藝能を象徴する美空ひばりの歌。

さらに「オイディプス王」が絡む。



<出演>
市川猿之助、宮沢りえ、

高橋一生、鈴木杏、

市川猿弥、新橋耐子、段田安則、


作:秋元松代

演出:蜷川幸雄

音楽:猪俣公章

劇中歌:美空ひばり

衣裳・人形:辻村寿三郎




◆ストーリーなど詳しくはこちらへ。
「元禄港歌」の公式HP
http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/16_genroku/



https://www.youtube.com/watch?v=u5jLVi-qwXs























      しろう  
水の夜死蝋のさくらと睦みけり              掌