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「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

甲斐庄楠音(かいのしょうただおと 1894-1978年)、

まさに大正デカダンの日本画家。

最近では「あやしい絵」展で数点展示されたよう。

なぜかここ最近、楠音の絵が、

あらわれて脳裏に棲みついたかのよう。


「甲斐庄楠音展―謎の出合い・今甦る大正デカダンス―」

この展覧会、まだセゾン美術館のできる前、

西武アート・フォーラム(西武池袋店8階)
  
1987/9/5 - 1987/9/16のことでした。

あまりに人間・女の<存在>そのものを抉りだす

画、その筆力に圧倒されました。


◆動画「甲斐庄楠音」NHK新日曜美術館
   https://www.bing.com/videos/search?q=%e7%94%b2%e6%96%90%e5%ba%84%e6%a5%a0%e9%9f%b3&&view=detail&mid=C85ABB99FCA9E6633B6EC85ABB99FCA9E6633B6E&&FORM=VRDGAR&ru=%2Fvideos%2Fsearch%3Fq%3D%25e7%2594%25b2%25e6%2596%2590%25e5%25ba%2584%25e6%25a5%25a0%25e9%259f%25b3%26qpvt%3D%25e7%2594%25b2%25e6%2596%2590%25e5%25ba%2584%25e6%25a5%25a0%25e9%259f%25b3%26FORM%3DVDRE



その展覧会の時購入したのが、

栗田勇『女人賛歌 甲斐庄楠音の生涯』1987年 新潮社

その帯文を。

“穢い絵ではいかんのか

異色画家が放った日本画壇への一撃”(帯文)


“美しい絵だけが絵なのか?

甲斐庄楠音の忘れ去られていた作品群は、我々を根底からえぐる。

不条理な肉体存在である人間を見据える冷徹な眼差しが、そこにはある。

その厳しさゆえ、一度画壇注視の人となりながら、

大正十五年作「女と風船」で楠音は“穢い絵”の烙印をおされた。

その日以来、画家は穢い絵で綺麗な絵に打ち勝たねばならぬ

と胸中深く刻み込む。しかし……”(帯裏紹介文)


目次:
序章 謎の出逢い
 一枚の絵/「七つの悪霊の棲む女/灼熱の情念を

第一章 生い立ち
 楠正成の末裔/母親似の少年/幼時の思い出/一篇の短篇小説/
  村山龍平を中心に/皇女和宮の遺品/明治の末の京都/非凡な目

第二章 華々しいデビュー
 青春/画壇にデビュー/京の若い日本画家たち

第三章 「横櫛」の反響
  第一回国画創作協会展/天才グループに可愛がられる/
  デビュー作「横櫛」/村上華岳、国展から去る

第四章 穢い絵か美しい絵か
  穢い絵事件

第五章 女とモデル
 汚辱を背負って女を描く/モデルと女/入賞のいきさつ/
 そろって落選する/竹内栖鳳の女性モデル/村上華岳の「裸婦図」
 同性愛なればこそ……/舞妓と麦僊/女の側に立って眺める/
 “愛する者”を奪われる/しみじみとした京の暮らし/戦争で絵筆を断つ

第六章 映画界のカイさん
  映画界への転身/溝口グループの生活/二人の女人讃歌/
 「旗本退屈男」の衣裳

第七章 山賊会
 「山賊会」のこと/水谷八重子の画帖/隠れた仲間たち

第八章 最後の展覧会
  八十二歳の回顧展/「絵描きに絵を裁かれる」/虹のかけ橋

終章 壮絶な遺作
 最後の未完の遺作「畜生塚」/色彩のないドラマ/
 日本画と洋画の接点/官能的芸術家の最期}


◆甲斐庄楠音の画像
https://search.artmuseums.go.jp/records.php?sakuhin=150352

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハンゲショウと出会いました!

散歩の道をちょっと変えたところ、

5、6メートルにわたって、ありました。



ハンゲショウは葉が部分的に白くなっていて、

半夏生(はんげしょう)あるいは半化粧とも。

ドクダミ科の多年性落葉草本です。

 

 

 

 

 







また、半夏生(はんげしょう)は七十二候の1つ。

半夏(烏柄杓・カラスビシャク)という薬草が生える頃。

あるいはハンゲショウ(カタシログサ)という草の葉が

半分白くなって化粧しているようになる頃とも。



かつては夏至から数えて11日目。

2021年の今年は7月2日でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

(画像はフリー画像からお借りしました)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

金子兜太主宰「海程」、

その終刊号が届いたのが、2018年の今日。

もう3年になるのですね・・・


「海程」は1962年(昭和37年)4月創刊、

56年におよび、この号で通算544に。


その表紙も創刊号と同じ濃紺・ブルーの地に

墨痕あざやかな「海程」の白抜き。

この書はむろん金子兜太筆。


◆終刊の特集

「追悼 金子兜太主宰」

「海程」56年を振り返る」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Recital ~服部百音 ヴァイオリン・リサイタル

ひさびさに<生>の音楽にひたりました!

気鋭の服部百音のヴァイオリンリサイタル。

プログラムはこちら。


 ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン・ソナタ

 プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第1番

 シマノフスキ:ノクターンとタランテラ

 ラヴェル:ツィガーヌ



意欲に満ちた曲で構成されています。



しっとりとしたブルーグレーのドレスで華やかに登場。

その第一音から深々とした厚みのある音。

音色の多彩なこと、

変幻自在なこと、

嵐の怒号のよう響きから

囁くような声音まで。

曲への確かなアプローチのもと

精神の内奥を抉るような表現が

この年齢で、

この表現!

もうもう感嘆しきり。



曲の間のMCも解説をまじえて、

とっても好印象。

この江口 玲のピアノが

ある時はどっしりと支え、

ある時はヴァイオリンを促し、

じつに見事。

たっぷりと堪能した一夜でした。



7月6日(火)に紀尾井ホールで

同じプログラムでリサイタルを催すとか。

 

 

 

 

 




◆服部百音ヴァイオリン・リサイタル
【日程】2021年7月3日(土)18:30開演
【会場】前橋市民文化会館

【共演】 江口玲(ピアノ)


◆インタビュー
 http://spice.eplus.jp/articles/289273

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  梅雨鯰重金属的青年団           掌

(つゆなまずじゅうきんぞくてきせいねんだん)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな雨の日、

手に取って鍾愛するのは、

皆川博子『辺境図書館』2017年刊&『彗星図書館』2019年刊。




18(縦)×12(横)×2.6(幅)センチ、

四六版サイズ本の横を少しおとして、

それがじつに瀟洒。

白と青と金で美しいというより綺麗。


装画・扉は伊豫田晃一、

装幀は柳川貴代のおふたり。

これまで、

皆川本『結ぶ』『鳥少年』『クロコダイル路地』を

装画、装幀を手がけられている。

 

 

 

 

 








<最期の日まで、本に溺れる。>

帯にあるこのジャックに鷲づかみにされる。

妖しい、美しい本、

「これらを読みたければ自分で探せ」、とある。


帯、そして扉にあるのは、これ。

<「知れば知るほど

 読めば読むほど

 好きになる。


小説の女王が耽読した、妖しくも美しい本の数々>。

書き下ろし短編「水族図書館」も収蔵。


《この辺境図書館には、

皆川博子館長が蒐集してきた名作・稀覯本が収められている。

知らない、読んだことがない、見つからない――。

そんなことはどうでもよろしい。

読みたければ、世界をくまなく歩き、発見されたし。

運良く手に入れられたら、未知の歓びを得られるだろう。
               (辺境図書館・司書)》

















 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

荒梅雨や関東平野は水の檻              掌

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

五月大歌舞伎「土蜘」を録画で観ました。


松緑の「土蜘」はニンにあったお役。

花道の出ですでに<闇>を纏った僧で、

ゾクゾクっとするほどの凄味。



本舞台へ来てからのからの踊り

(「樹下石上」と言うそうです)が

その松緑の<眼>、

底光りするほど勁い。



この舞台の緊張感!

頼光(らいこう)の猿之助がまたいい。

たたずまいが大きい。



猿之助に松緑ががっぷり組んで、

舞台が大きく、

 

この不気味な演目であっても華があるよう。

後ジテは、あの蜘蛛の糸が縦横に。



太刀持の音若(尾上菊五郎の孫・寺嶋眞秀)が

 

口跡もよくて、

ふっくらした頬っぺも愛らしいこと♪

 

 

 

◆新古演劇十種の内 土蜘

作:河竹黙阿弥 

叡山の僧智籌実は土蜘の精 松緑
平井保昌 坂東亀蔵
渡辺源次綱 中村福之助
坂田公時 鷹之資
碓井貞光 左近
ト部季武 弘太郎
太刀持音若 寺嶋眞秀
侍女胡蝶 新悟
源頼光 猿之助




































 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 青梅雨や胡椒こぼれしまひるま              掌

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆梅雨(つゆ・ばいう)・五月雨・青梅雨・空梅雨
梅雨晴・梅雨寒・梅雨冷・梅雨曇・梅雨空

六月ごろ降り続く長雨をいう。
五月雨は、陰暦五月の長雨、梅雨のこと。
青葉の季節なので青梅雨ともいう。
そのころ、ほとんど雨が降らなければ、空梅雨である。

梅雨晴は、梅雨の間の晴れ間のこと、
あるいは梅雨明けの後の青天をいう。

夏の季語。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オペラ「死の都」、

日本での上演は2014年3月、

新国立劇場へ駆けつけました。



◆「死の都」のサイト トリステン・ケールの歌声が流れています♪
   http://www.nntt.jac.go.jp/opera/dietotestadt/index.html



そのブログをこちらに。



オペラ「死の都」を新国立劇場で観た。

「ベルギーの古都ブルージュを舞台に


愛妻を亡くした主人公パウルが


妻と瓜二つの女性と出会い、


倒錯のひと時を過ごす物語を幻想的に描いた」



作曲者・コルンゴルト、23歳の作品!?



20世紀を代表するオペラと言われながら


日本で上演されるのは初めて。


シェーンベルクなどとは一線を画す、


耽美で重厚な音楽。



なにしろ主人公のパウルと


妻とそっくりなマリエッタ、


全3幕のこのオペラで、ほとんど出ずっぱりで、


オーケストラを突き抜けてゆく

 

強靭な声で歌いっぱなし。



パウルのトリステン・ケールは世界的なヘンデンテナー。


この役の100回目を日本での公演でむかえる、とか。


マリエッタのミーガン・ミラーは初役。



もうもう、素晴らしい!



甘美にして、濃密な旋律が内奥まで


からみついてくるような・・・


ただただ、聞き惚れ、音に浸る。



この演出では亡くなった妻・マリーが全幕をとおして、


登場していること。


パウルにとってはつねに、現在でも


リアルに存在している、と視覚化していること。



舞台はフィンランド歌劇場のもので、


じつに幻想的。


真ん中におかれたベットが象徴的。



指揮はキズリンク。


演出はカスパー・ホルテン。


■指揮:ヤロスラフ・キズリンク


■演出:カスパー・ホルテン

■キャスト


【パウル】トルステン・ケール

【マリエッタ/マリーの声】ミーガン・ミラー

【フランク/フリッツ】アントン・ケレミチェフ


【ブリギッタ】山下牧子
【ユリエッテ】平井香織
【リュシエンヌ】小野美咲
【ガストン(声)/ヴィクトリン】小原啓楼
【アルバート伯爵】糸賀修平
【マリー(黙役)】エマ・ハワード
【ガストン(ダンサー)】白鬚真二

合唱:新国立劇場合唱団
児童合唱:世田谷ジュニア合唱団
管弦楽:東京交響楽団