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「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

高崎兜太句会、

 

受講生の手作りの句会。

 

少人数で和気あいあいとして、

 

兜太先生、全句を丁重に、厳しく講評。

 

この兜太節がなんともあたたか。

 

 

◆2016年10月の句会、こちらに。

 

 

10月の高崎兜太句会、13:45からスタート。

兜太先生はすでに席に着いて。

今回の兼題「渇水」、

6月に水不足が懸念されたときのなので、

すでに4ヶ月前になる・・・


高点句

  日の匂い軒にありけり水渇れて

評:地味な句。

  「水渇れて」との配合で「日の匂い」「軒にありけり」がしみじみと。

兜太:平均的にいい。無難な句。




  草の花寂しきときは歩きけり

兜太::落ち着いた句。平均的な句。




   水涸るる火蛾の白蛾のさざなみ

問題句3人と選ひとり。

評:。感覚が鋭い。
 
  「水涸るる」そして火蛾、白蛾が灯にあつまってくる、不安感。

  「さざなみ」があわないのではないか。

兜太:「さざなみ」のように灯に火蛾、白蛾が集まる。

    上手くとらえた。技術的にできている。




兜太先生「句会で点数が入ったのが、

 

いい句とはいえない」と持論も。



今日の評価は点数で、この3句は70点。

80点の句はこちら。

  渇水ですブルーベリーの月夜買う

  渇水期弟この地に根を張って
(添削あり)

  梅雨の渇水母のいない授業参観


兜太先生の全句講評で終了。

「さざなみ」は私の句。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

柘榴熟れ胸の死海に月あかり           掌

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆柘榴・実柘榴・柘榴の実・柘榴裂く・柘榴笑む

 

 

果実は球形で、先端にがく片が残っている。

 

秋に熟すと、

 

割れて淡紅色をした多くの種子が現れ、食べられる。

 

 

秋の季語。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

歌劇 バーバーの「ヴァネッサ」を

ふたたび、録画で観ました。

 

このオペラは初めての時のブログをこちらに。



グラインドボーン音楽祭 2018年の公演。

サミュエル・バーバーの

 

オペラ「ヴァネッサ」Op.32 は。

1957年の作品。

米国ではメト初演され、ピューリッツァー賞を受賞。



ストーリーはこちら。

ヴァネッサは恋人を20年間待ち続け、

現われたのはその恋人<アナトール>と同じ名の息子。

アナトールはヴァネッサの姪エリカと関係を持ち、

ヴァネッサと婚約します。

婚約の日、身ごもっていたエリカは失踪、そのおり流産。

ヴァネッサとアナトールがパリに旅立ち、

エリカが<待つ人>となる。


初めは英語のオペラにビミョウな違和感があったのですが、

この「心理劇」といっていいほど緻密に構成された舞台、

歌手たち、じつに歌唱も演技も、素晴らしい。

姪のエリカをヴァネッサの<影>と位置づけ、

くっきりと狂気すら感じさせる人物を、

綾なす心象を形象化しています。

若き日のヴァネッサのようなエリカ、

 

清楚な一幕、

ヴァネッサとアナトールの婚約で、錯乱してゆく二幕、

諦観にいたる三幕。

「エリカ」というタイトルでもいいほどヴェレーズが凄い。



ヴァネッサ:エマ・ベル品位のある容姿・声。

老医師のアルバートはシリアスな心理劇のなかで、和みます。

アナトール:モントヴィダスはチェーン・スモーカーで、

いかにものその<存在の耐えられない軽さ>。

老男爵夫人:プロウライトの存在感。




演出はウォーナーの力量発揮でしょうか。

エリカの死産のシーンを冒頭おき、ドラマは始まります。

絵画の額縁を巨大化した舞台道具では

覆われた布のむこうに裏の心理が映し出されて。

舞台美術、衣装も秀逸で、

 

音楽の流れを体現していました。

暗い心理を表現するプロジェクション・マッピングとライティング。


フルシャの指揮。演奏に惹かれました。

じつによく練られたプロダクションで、

愉しめたオペラでした。




 ヴァネッサ:エマ・ベル

 エリカ:ヴィルジニー・ヴェレーズ

 アナトール:エドガラス・モントヴィダス

 老男爵夫人:ロザリンド・プロウライト

 老医師:ドニー・レイ・アルバート


<指 揮> ヤクブ・フルシャ

<演 出> キース・ウォーナー


<合 唱> グラインドボーン合唱団

<管弦楽> ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団

  収録:2018年8月14日 グラインドボーン音楽祭歌劇場(イギリス)


(画像は公式サイトよりお借りしました)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

関容子さんに聞く、

「舞台で出会ったひと、楽屋で出会ったひと Ⅲ」

日本女子大で講座が催されました。

いつもはインタビューをする関容子さんに

児玉竜一さんが聞き手になって、

関さんのお話しを聞くというスタイル。



今回は関容子著『芸づくし忠臣蔵』がテーマとなって、

「大序」から各段へ。

その大序、まず登場したのは歌右衛門。

「顔世と戸無瀬は女方の大役。

顔世が悪かったら忠臣蔵(事件)は起きないんだからね」

その相手役の師直、

二代目實川延若の結構なことといったらね、

男の色気がじわりとにじみ出て・・・」

こういったお話が、段ごとに続いてゆきます。


聞き手の児玉さんがすごくて、

何時、どのような配役で、どの劇場だったか、

たちどころに解説。

おふたりの息の合った、

 

絶妙なかけあい(笑)で、

役者、芸談へと、縦横に語り合う、まさにライヴ。

あっという間の1時間半。

まさにたっぷりとした<芸づくし忠臣蔵>でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 







 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「猫町」は萩原朔太郎、唯一の小説、

というより幻想的な散文詩といった作品。

 

 

初出は「セルバン」誌上で
   
1935(昭和10)年8月号。


画像は初版の復刻版。

 

現在ただいまの初版といってもいいようなモダンな装画です。

 

 

私が持っているのはこちら。

 

 

 

 

 

 

 

 

金井田英津子さんの画がたっぷり。

 

ページごとの活字の配列や

 

幻想的な画が

 

「猫町」に誘ってくれます。

 

 

 


『萩原朔太郎全集 第五卷』筑摩書房では、
   (1976(昭和51)年1月25日刊)

<散文詩風な小説ロマン>と副題となっています。



◆青空文庫で読むことができます。
   http://www.aozora.gr.jp/cards/000067/files/641_21647.html

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


  

 

 

 

 

       

 

 

 

 

 

萩原朔太郎「猫町」から

 

インスパイアーされた

 

西村朗作曲「猫町」、

 

現代声楽曲のスペシャリスト・

 

バリトンの松平敬により上演されました!

 

ピアノは中川俊郎。

 

 

草津ミュージックフェスティヴァル2021年

 

ヴォーカルコンサートの一部が

 

youtubeで公開されました。

 

(「猫町」は23分45秒~)

 

 

 

この「猫町」

 

第44回萩原朔太郎忌(2016年5月14日)で

 

<生>の演奏を聞くことができました!

 

そのブログはこちら

 

 

◆西村朗「猫町」、バリトン松平・敬委嘱作品で、

2015年12月14日初演され、今回が再演になる。

ピアノも渋川ナタリ。



真っ暗なステージ、

そっと忍び寄るようにバリトンが立ち、

猫の「フー」という音が闇を裂く。

ピアノが鋭角的な音を響かせ、

幻想的な猫町へ、そんな迷い込んだ町で、

朗誦、あるいは声、ファルセットで歌い継ぐ、

その緊密なこと。会場の<気>が

しずかに熱を持って満ちてくる。

テキストは朔太郎「猫町」の後半の詩文から、

西村により抽出され言葉。

ピアニストもピアノを弾くだけでなく、

猫の声あり、パフォーマンスあり、髪には猫耳。

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いよいよ始まります!

 

自動からくり人形作家

 

ムットーニ(武藤政彦)による

 

<人形と機械装置による光と闇、

 

音楽と語りによる幻想>の世界。

 

 

萩原朔太郎の詩作品も多く、

 

今回は新作も展示されるとのこと。

 

 

◆前橋文学館

 

◆2021年10月9日(土)~2022年1月16日(日)

 

 

 

 

 

 

 

 


 
◆ムットーニ(武藤政彦)
1956年神奈川県横浜市に生まれる。

1979年創形美術学校研究科修了。

1980年代半ばより、油彩画と並行し立体作品の制作を始める。

音と光と人形達の織りなす幻想的な作品世界が高い評価を受け、

全国で大規模なイベントを開催。

 

近年の主な展覧会に「蜘蛛の糸」(2016年、豊田市美術館、愛知)、

「ムットーニ・パラダイス」(2017年、世田谷文学館、東京)、

「ムットーニワールド からくりシアターⅣ」(2018年、八王子市夢美術館、東京)、

「ムットーニシアター in HANKYU」(2019年、阪急うめだホール、大阪)、

「ムットーニからくりシアター展~機械仕掛けのパラダイスへようこそ~」

(2020年、藤枝市郷土博物館・文学館、静岡)、

「ムットーニのオルゴールシアター」(2020年、六甲オルゴールミュージアム、兵庫)など。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

白式部(しろしきぶ)の実、

 

出会いました。

 

なにげなく散歩の道を一本入ったところ、

 

びっしりと白い実がついた枝が、

 

塀の上から撓っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

秋になると紫式部を

 

見にゆくお庭があるのですが、

 

白式部は初めて!

 

 

6月ころ数多く咲く花なのですが、

 

うっかり見逃してしまいます。

 

秋に枝にびっしりとついた実が

 

目を惹きつけます。

 

白い実が陽にきらめいて、

 

なんて、うつくしいことか!

 

 

 

 

(画像は「季節の花300よりお借りしました)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

駅に雨わたしも葡萄も真青なり          

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆葡萄・黒葡萄・白葡萄・甲州葡萄・葡萄園

 

 葡萄棚・葡萄盛る・葡萄摘む・葡萄吸う・葡萄粒

 

 

巨峰、デラウェアなど多くの品種があり、

 

旬は秋。

 

 

秋の季語。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

泉鏡花の俳句、

 

全544句をまとめた句集があります。

 

 

「泉鏡花俳句集」紅書房

 

金沢の泉鏡花記念館の館長・秋山稔編です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

泉鏡花(1873-1939)の

 

「天守物語」「外科室」など

 

幻想的で艶な戯曲や・小説、

 

その味わいが俳句にも滲んでいます。

 

 

 

うすものの螢を透かす螢かな

 

髪長き螢もあらむ夜はふけぬ

 

 

爪紅の雪を染めたる若葉かな

 

抱きしめて逢う夜は雪のつもりけり

 

なかでも次の句には凄艶で唸りました。

 

 

わが恋は人とる沼の花菖蒲

 

 

 

◆本の紹介より

 

泉鏡花は明治24年、

十八歳で尾崎紅葉に弟子入りした半年後より、
没する昭和14年まで、

詠み続けた俳句を四季別に配列。


既刊の全集収録句に加え、

随筆・紀行文・書簡類・俳句草稿・句会草稿より、
現在確認出来得る鏡花の俳句544句を収録。
巻末に解説・略年譜・五十音索引。

鏡花俳句鑑賞「わが恋は人とる沼の…」詩人 高橋順子


「現世に働きかけるもう一つの世界の影を描くという点で、

俳句と小説の境はない」
秋山稔・編者 金沢学院大学学長・泉鏡花記念館館長

 

 

(泉鏡花の画像はウキペディアよりお借りしました)