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「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

「木挽町のあだ討ち」(2月27日公開)。

 

直木賞&山本周五郎賞をダブル受賞した永井紗耶子の同名小説を、

 

柄本佑&渡辺謙の初共演で映画化。

 

 

◆こちらが予告編

 

映画『木挽町のあだ討ち』本予告 ◤2026年2月27日(金)公開◢

 

 

 

 

<芝居小屋>という舞台、その戯場国のひとびと、

 

謎を追う過程で見えてくるもの、

 

人間の業、職人技。
 

証言により真実が二転三転!

 

美しい映像、迫真の殺陣のエンターティメント。

 

 この「あだ」は「仇」、そして「徒」。

 

 

 

 


 

 

 

 

出演

  加瀬総一郎:柄本佑

  篠田金治:渡辺謙

  伊納菊之助:長尾謙杜

  一八:瀬戸康史

  相良与三郎:滝藤賢一

  伊納清左衛門:山口馬木也

  お三津:愛希れいか

  遠山安房守:野村周平

  二代目・芳澤ほたる:高橋和也

  久蔵:正名僕蔵

  滝川主馬:石橋蓮司

  伊納たえ:沢口靖子

  作兵衛:北村一輝

  七代目 市川團十郎冨家ノリマサ

  五代目 松本幸四郎本田博太郎 

スタッフ

  • 原作:永井紗耶子『木挽町のあだ討ち』(新潮社)
  • 監督・脚本:源孝志
  • 音楽:阿部海太郎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「塩原友子の日本画 線の表現、その先の祈り」

 

アーツ前橋で開催。

 

 

日本画家・塩原友子(1921─2018)は群馬県前橋市出身。

 

戦中は教員として働き、絵画を制作。

 

戦後絵画を学ぶために上京。

 

日本画院に1952年に初出品で奨励賞を受賞。

 

以後日本画院を中心に作品を発表。

 

初期の人物や風景画から、

 

1960年代は幾何学的な構図、抽象的になり、

 

画面をひっかき、線を描く。

 

墨の和紙をちぎり、コラージュ。

 

さまざまな手法を実験し作品とする。

 

そして曼荼羅へ。

 

 

どの時代の絵画も静謐さをたたえ、

 

線は強度があって

 

色彩は淡くあっても鮮明。

 

「日月曼荼羅図」「榛名曼荼羅図」など印象的。

 

 

 

「わがこころ」2012年 @群馬県立近代美術館

 

日本画家・塩原友子展   @群馬近代美術館 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

 

 

 

 

◆塩原友子展の紹介

 

塩原友子は独自の表現を追求し続けた画家です。

教員として働きながら制作を続けた戦中期を経て、

終戦後には本格的に絵画を学ぶことを決意し上京。

 

望月春江に学び、その後、井上三綱との出会いを通して、

画面構成や素材、表現手法に対して意識的な実験を行うようになります。

1960年代には、幾何学的な構図や抽象的要素を積極的に取り入れ、

さらにコラージュや絵肌の表面を引っ掻いて線を描くといった、

日本画の伝統的な枠にとらわれない手法を展開。

 

やがて曼荼羅など宗教的モチーフにより、精神性を帯びた作品を手がけます。

これらの変遷は、画家としての自立、

戦後変化する価値観の中での模索、

そして内省といった塩原の創作の軌跡を映し出しています。

 

アーツ前橋は、塩原の初期から晩年に至るまでの作品47点を収蔵しており、

本展ではこれらを中心に構成し、彼女の画業を振り返ります。

 

塩原友子の日本画 線と表現、その先の祈り | アーツ前橋

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

世界初演! オペラ「ナターシャ」

 

台本:多和田葉子

 

作曲:細川俊夫

 

 

昨年の夏、初演のオペラ「ナターシャ」、

 

新国立劇場デジタルシアターで配信されています。

 

新国デジタルシアター | 新国立劇場

 

 

演出と美術はクリスティアン・レート

 

映像はクレメンス・ヴァルター

 

もうもう、素晴らしい力作!

 

多和田葉子の台本がみごとで、

 

詩的なことばが歌となり、台詞となり、

 

ナターシャ(ソプラノ)はドイツ語、

 

アラト(メゾソプラノ)は日本語で、

 

他にウクライナ語など多言語が飛び交う。



 どう生きればいいか、わからなくなった

 

ナターシャ(ウクライナ出身)と

 

青年アラト(日本)が、メフィストフェレスの孫(ドイツ語)に案内され、

 

現代の地獄めぐりをする。

 

その7つの地獄は 森林地獄、快楽地獄、洪水地獄、

 

ビジネス地獄、沼地獄、炎上地獄、旱魃地獄。

 

現代におけるさまざまな問題

 

自然破壊、気候変動、原発、戦争、娯楽、金融街などが提起される。

 

 

これらを表す映像がじつによく練られている。

 

 

アラトの山下祐賀が大健闘、歌&台詞の日本語の響くこと。

 

ナターシャはイルデ・レーベンス。

 

二人の二重唱、アリアがうつくしい。

 

細川作品で調性のある音楽を聴いたのは初めて(?)

 

 

 

台 本】多和田葉子


【作 曲】細川俊夫


【指 揮】大野和士


【演 出】クリスティアン・レート


【美 術】クリスティアン・レート、ダニエル・ウンガー
【衣 裳】マッティ・ウルリッチ
【照 明】リック・フィッシャー
【映 像】クレメンス・ヴァルター  
【電子音響】有馬純寿
【振 付】キャサリン・ガラッソ  
【舞台監督】髙橋尚史


【ナターシャ】イルゼ・エーレンス


【アラト】山下裕賀


【メフィストの孫】クリスティアン・ミードル


【ポップ歌手A】森谷真理
【ポップ歌手B】冨平安希子
【ビジネスマンA】タン・ジュンボ

【サクソフォーン奏者】大石将紀
【エレキギター奏者】山田 岳

【合唱指揮】冨平恭平
【合 唱】新国立劇場合唱団
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団

 

 

 

◆予告ハイライト

 

Bing 動画

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ええッ、枇杷です!

 

お近くに2階まで届きそうな大きな樹。

 

み~んな袋掛けして、

 

きちんとお手入れされてる枇杷。

 

 

そろそろ収穫の時期かな?

 

 

 

 

 

 

枇杷(フリーの画像からお借りしました)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ハルトマン「葬送協奏曲」

ドイツのカール・アマデウス・ハルトマン(1905ー1963)が

1939年に作曲、1959年に改訂初演されました。

 

 第1楽章「序奏:ラルゴ」、

 第2楽章「アダージョ」、

 第3楽章「アレグロ・ディ・モルト」、

 第4楽章「コラール:ゆっくりとした行進曲」

 

 

    山田和樹                 キム・スーヤン

 

 

ソリストのキム・スーヤンは韓国系ドイツ出身のヴァイオリニスト。

2018年からベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団の第1コンサートマスター。

オケは弦楽のみで12型編成。

片山杜秀氏の「プログラムノート」ではこう解説されて。

 <ハルトマンは「中に挟まれたアダージョとアレグロの2つの楽章は

人間精神を絶望に追い込む同時代(第二次世界大戦中のナチ時代)の状況を表し、

冒頭と最後に置かれたコラールの楽章は逆に希望の音楽だ>と。

 

キム・スーヤンのヴァイオリンはじつに内省的な、深々とした音。

その思索をたどる演奏は楔をうちこまれるよう。

ハルトマンの曲、キム・スーヤンの演奏も初めて。

これほど深い印象的な曲&演奏を聴けたことがうれしい。

 

会場は拍手とブラボーの渦。

カーテンコールが繰り返され、アンコールは

 

 J.S.バッハ「無伴奏ヴァイオリンソナタ第2番 イ短調 BWV1003」より

 第3楽章「アンダンテ」。

 

もう、滋味が沁みとおるよう。

 

 

NHK Eテレ『クラシック音楽館』N響 第2063回定期公演】 

 2026年6月7日(日)午後9:00放送 

 

(指揮)山田和樹 

(ヴァイオリン)キム・スーヤン

 NHK交響楽団

 

 ● 山田一雄《小交響詩「若者のうたへる歌」》

 ● ハルトマン《葬送協奏曲》

 ● 須賀田礒太郎《交響的序曲 作品6》 

● ヒンデミット《交響曲「画家マチス」 》 

 

【収録】2026年5月14日 サントリーホール

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

北村薫『ヴェネツィア便り』新潮社 2017

 

 

ひざかたぶりに再読いたしました。

 

どんより湿った空気に風が吹き込んだよう♪

 

<時>が、

 

<人>が、懐かしく立ち現れる15の短編。

 

 

目次

 

麝香連理草

誕生日

くしゅん

白い本

大ぼけ 小ぼけ

開く

岡本さん

ほたるぶくろ

機知の戦い

黒い手帳

白い蛇、赤い蛇

高み

ヴェネツィア便り

 

 

◆本の紹介

 

ヴェネツィアは、今、輝く波に囲まれ、わたしの目の前にあります。沈んではいません。

――あなたの「ヴェネツィア便り」は時を越えて、わたしに届きました。

この手紙も、若いあなたに届くと信じます

 

――なぜ手紙は書かれたのか、それはどんな意味を持つのか……

変わること、変わらないこと、

得体の知れないものへの怖れ。

時の向こうの暗闇を透かす光が重なり合って色を深め、

プリズムの燦めきを放つ《時と人》の15篇。

 

 

装画:謡口早苗

装丁:新潮社装幀室

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 


オフィシャルのTrailer
 
 


演出のポーダは舞台・衣装・照明・振り付けを一人で受け持ち、大健闘。

 

近未来的な光や大群衆を配し、

 

あの巨大なヴェローナの野外劇場を

 

ドラマティックな空間にしてみせている。

 

時代背景、ストリーはオリジナルでストーリーの読み替えなどなく

 

オペラを愉しめる。

 

もうもう、凄い!

 

 

歌手ではなんといってもアビガイッレのネトレプコ、

 

その存在感はこの野外劇場で視線を集める。

 

鞭を持った姿がじつに決まる。

 

そしてその切ない死。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ナブッコのエンクバートはモンゴル出身。

 

体型といい、声も太いバリトンで、このステージで活きる。

 

「私は王ではなく、神だ」と宣言し、雷でうたれるシーンは印象的。

 

 

 youtube 全幕、観られます

  NABUCCO - ARENA DI VERONA 2025

 

 

 

 

<出演>
・ナブッコ:アマルトゥブシン・エンクバート 


・アビガイッレ:アンナ・ネトレプコ 


・フェネーナ:フランチェスカ・ディ・サウロ 
・イズマエーレ:ゲレアーノ・サラス 
・ザッカ-リア:クリスチャン・ヴァン・ホーン 

<合唱> アレーナ・ディ・ヴェローナ合唱団
<管弦楽> アレーナ・ディ・ヴェローナ管弦楽団


<指揮> ピンカス・スタインバーグ 


<演出・舞台装置・衣装・照明・振付> ステファノ・ポーダ 

収録:2025年7月17・24・31日 ヴェローナ野外劇場(イタリア)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

泰山木わが濁流を堰き止めよ         掌

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

泰山木、咲きました!

下からだと葉陰にほの白い大輪の花が、

見え隠れして。

 

その花を「翳が凝ったような」と

 

描写されたのは皆川博子さん。

 

まさに、そんな<白>。

 

 

 

 

 





◆タイサンボク(泰山木、大山木、学名:Magnolia grandiflora)

モクレン科の常緑高木 。 北米中南部原産。

花期は5~7月頃。葉の表面には光沢があり、

裏面は毛 が密生しており錆び色に見える。

日本では公園樹としてよく植栽される。

 

 

(画像はフリー画像からお借りしました)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

皆川博子『ジンタルス』河出書房新社 2026

 

圧巻の皆川ワールドがここに!

 

ジンタルスとは琥珀(amber)のこと。

 

 

19世紀のロシア、

 

13世紀のバルト、

 

このの二つの世界が立ち現れ物語を紡ぐ。

 

そのなかの渦に巻き込まれ、

 

かぎりないほどの物語にひたるこの歓喜は、どう。

 

<沈んだ虹と

哀しみは

   海底で

      琥珀となる>

 

 

装画:伊豫田晃一

 

装丁:柳川貴代

 

 

◆本の紹介

 

皆川博子でしか描き得ない世界がここにある。
希望と物語の歓びに満ちた傑作長篇、堂々刊行!

19世紀ロシア。伯爵に仕えながら絵画を学ぶ農奴のミーシャ。

館で「亡霊(プリーズラク)」と呼ばれている青年ステンカとの出会いから、

ペテルブルクで画才と文才を磨く道が開けるが――

13世紀バルト。

北方十字軍に故郷リヴォニアを侵略され、家族を失った少年ジンタルス。

貴族の息子マクシミリアンの従者として遍歴の旅に出るが、復讐の念は彼を修羅の道へと導く。

圧政と戦乱――二人の青年が辿り着いた、自由とは、表現とは、生きるとは。

ミーシャの物語と、ミーシャが記したジンタルスの物語。
二つの物語を交錯させ、時代も国も越えて贈る、最新長篇にして最高傑作!