若森京子 句集『藍の晩年』ふらんす堂 2026 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

若森京子 句集『藍の晩年』ふらんす堂 2026

 

若森京子さんの第八句集をご恵与いただきました。

 

若森さんは「海程」の先輩。

 

あでやかなお着物姿、その佇まいが印象的な方。

 

安西篤さんの帯が麗しいこと。

 

晩年は兎あつまる野が住所

長い人生を経て、晩年は、
兎の集まる野を住所にして暮らそう。
生きもの感覚そのままに。

 

 

ちょっと小ぶりの四六変形版で、

 

題字は金の箔押し、

 

義妹の小田原翠浦さんの書。

 

「藍」の諧調が美しい表紙・帯・カバー。


◆自選十句


老々介護縄文の土器愛でる如


忘れるうれしさ野菊の道は濡れている


身罷れるまでは反戦葱きざむ


寿命という軽いのりもの百千鳥


ハグすればいやに粘液質 さくら


露草や涙もろくて藍の晩年


熟柿吸う述懐という柔い力


絽にも紗にも添えぬ軀をかなしめり


弥生野に産み落とされて米寿かな


晩年は兎あつまる野が住所