なんと馥郁とした自伝♪ 岸惠子『岸惠子自伝』岩波書店 2021 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

岸惠子『岸惠子自伝』岩波書店 2021

 

卵を割らなければ、オムレツは食べられない

 

 

岸惠子は卵を割ること選んだひと。

 

一度目は人気絶頂で映画を辞め、

 

イブ・シャンピ監督と結婚するためにフランスへ。

 

二度目はそのシャンピとの離婚。

 

三度目は一人娘デルフィーヌと離れ、日本へ。

 

 

<自分>を生きた88年の軌跡が闊達な筆で描かれて。

 

この本の装丁・装画は娘のデルフィーネ。

 

 

 

◆本の紹介

 

戦争体験、女優デビュー、人気絶頂期の国際結婚、

娘の逞しい成長への歓びと哀しみ……。

その馥郁たる人生を、川端康成、市川崑ら文化人・映画人たちとの交流や、

中東・アフリカで敢行した苛酷な取材経験なども織り交ぜ、綴る。

円熟の筆が紡ぎ出す渾身の自伝。

 


目次

第Ⅰ部 横浜育ち
 1 港町横浜
 2 「細い」というコンプレックス
 3 疎開の風景
 4 「今日で子供はやめよう」
 5 黒い太陽
 6 泥棒と痴漢
 7 恩師のひとこと
 8 「映画」という不思議

第Ⅱ部 映画女優として
 9 女優デビュー
 10 はじめての主役
 11 スターという怪物
 12 大俳優の役者根性
 13 美空ひばり讃歌
 14 『君の名は』の時代風景
 15 「にんじんくらぶ」の設立
 16 『凱旋門』と語学の特訓
 17 日仏合作『忘れえぬ慕情』
 18 『雪国』そして決別

第Ⅲ部 イヴ・シァンピとともに
 19 旅立ち
 20 パパラッチの襲来
 21 イヴ・シァンピ邸
 22 ちょっといい話――長嶋茂雄、王貞治、そして岸本加世子
 23 言葉ノイローゼ
 24 義父母に魅せられて
 25 復帰、そしてゾルゲ事件
 26 市川監督との出会い
 27 「にんじんくらぶ」の終焉

第Ⅳ部 離婚、そして国際ジャーナリストとして
 28 離婚
 29 学生街の新居
 30 サン・ルカス岬の想い出
 31 ジプシーの「ハンナばあさん」
 32 『細雪』の風景
 33 飲まなかったシャンパーニュ
 34 イラン「天国の墓場」
 35 ナイル河遡行
 36 『砂の界へ』と日本の知識人
 37 NHK・BSのパリキャスター
 38 イスラエル過激派の襲撃

第Ⅴ部 孤独を生きる
 39 遠い家族
 40 三度目の別れ
 41 帰郷
 42 「わりなき」ことども

 エピローグ

 終わりに
 
 岸惠子略年譜