北村薫『ヴェネツィア便り』新潮社 2017
ひざかたぶりに再読いたしました。
どんより湿った空気に風が吹き込んだよう♪
<時>が、
<人>が、懐かしく立ち現れる15の短編。
目次
麝香連理草
誕生日
くしゅん
白い本
大ぼけ 小ぼけ
道
指
開く
岡本さん
ほたるぶくろ
機知の戦い
黒い手帳
白い蛇、赤い蛇
高み
ヴェネツィア便り
◆本の紹介
ヴェネツィアは、今、輝く波に囲まれ、わたしの目の前にあります。沈んではいません。
――あなたの「ヴェネツィア便り」は時を越えて、わたしに届きました。
この手紙も、若いあなたに届くと信じます
――なぜ手紙は書かれたのか、それはどんな意味を持つのか……
変わること、変わらないこと、
得体の知れないものへの怖れ。
時の向こうの暗闇を透かす光が重なり合って色を深め、
プリズムの燦めきを放つ《時と人》の15篇。
装画:謡口早苗
装丁:新潮社装幀室
