川上弘美『王将の前で待ってて』集英社 2024
『機嫌のいい犬』に続く、川上弘美さんの第二句集。
今年の「朔太郎忌」の対談に登壇。
小説はほぼ読んでいますが、
この機会に句集を手に取ってみました。
小説を本格的に発表する前から俳句を書かれていた、とか。
どこか地上から5センチくらい浮いているような、
その感性でないと捉えられないとらえ方、
そこに斡旋する季語がまたあたらしい切り口をみせて。
好きな句をこちらに
なうみそはかすかに紅(あか)しふくろう啼く
はつきりしない人ね茄子投げるわよ
ゆふぐれてちちははと行く花野かな
春雷に頭の鉢のひらくかな
たうがらし死んだともだちに会ひたい
亀の頭(ず)に乗れる亀の頭冬ぬくし
くちなはに食はれ溶けきるところかな
