四方田犬彦『三島由紀夫を見つめて』ホーム社 2025
<三島由紀夫>
この永遠の謎のような人を論ずるあらたな著作。
全499ページ。
あの三島とあのパゾリーニとの架空の対談を描いた
「哲学小説」は圧巻!
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三島由紀夫の文学、思想、行動を包括的に論じる決定版批評集。
エッセイでは著者自身の三島体験、
作品論では『豊饒の海』四部作を中心に、
その構造と思想的展開を緻密に分析。
行動論では、映画への出演、政治的発言、東大全共闘との対話などを多角的に考察。
又、故中上健次氏との1985年の対談を掲載し、
巻末には、戦後の日本とイタリアを代表する文学者である三島と
パゾリーニの架空の対話を描いた哲学小説を収録。
異なる文化圏で似た運命をたどった二人の邂逅を通じて、
文学と思想、歴史と偶然が交錯する想像空間が展開される。
三島理解の新たな扉を開く1冊。
造本・装丁:間村俊一
カバー:「キア城塞」著者撮影
◆四方田犬彦 (よもた・いぬひこ)
1953年生まれ。映画誌・比較文学研究家。
東京大学で宗教学を、同大学院で比較文学を学ぶ。
明治学院大学教授として長らく映画学の教鞭を執り、
コロンビア大学、ボローニャ大学、テルアヴィヴ大学、中央大学校(ソウル)、清華大学(台湾)などで、
客員教授・客員研究員として映画史と日本文化論を教える。
『月島物語』で斎藤緑雨文学賞、
『映画史への招待』でサントリー学芸賞、
『モロッコ流謫』で伊藤整文学賞、講談社エッセイ賞。
『ソウルの風景―記憶と変貌』で日本エッセイスト・クラブ賞。
『白土三平論』で日本児童文学学会特別賞。
『日本のマラーノ文学』『翻訳と雑神』で桑原武夫学芸賞、
『ルイス・ブニュエル』で芸術選奨文部科学大臣賞、
『詩の約束』で鮎川信夫賞受賞。
主な著書に『先生とわたし』『パゾリーニ』『親鸞への接近』『アジア映画とは何か』などがある。
