書物の大海原へ! 作家・藤沢周『言葉である。人間である。』言視舎 2020 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

藤沢周『言葉である。人間である。』言視舎 2020

 

『言葉である。人間である。』

 

このタイトルのインパクトのあること!

 

帯もまた「善悪正邪混沌 だから面白い」と。

 

 

作家・藤沢周による<読書術極意>。

 

「書物」という豊穣の海への水先案内人が

 

「これは!」ととりあげる3冊、

 

ジャンルは、新刊から古典まで多様。

 

 

もうもう、これは読んだ、この本は読みたいと思う書がずらり。

 

2013年から2019年まで東京新聞で掲載。

 

限られたなかで字数のなかで、

 

その本の深奥までずずっと錨をおろす。

 

その月の作者の近況、社会・時代できごとも一行そえられて。

 

 

人名の索引があるのもうれしい。

 

 

 

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芥川賞作家による渾身の読書案内 作家・藤沢周は選書・書評の達人である! 

2013年から2019年まで、

時代と社会の様々な動きの中で社会の深層に測鉛を下ろし、書物を厳選。

ジャンルは多岐にわたり、現代においても重要なヒントとなる古典も取り上げる。 

書物の心拍に耳を澄まし、その沸点の高低に狂喜乱舞する。

 

 

 《新自由主義という、はしたなき競争と経済効率優先の思考にとっては、

人間本 来が持っている、言葉によって思考し、想像し、共生し、

創り上げていくという知性が、

邪魔以外の何ものでもない。

…世に瀰漫する数式化、確率化できるかのようなロゴス(論理)からはみ出た、

豊饒なる言葉こそが、文学であり、人間の言葉なのである。》(「まえがき」より)