エレガント、インテリジェンス♪ 朝吹登水子「豊かに 生きる」世界文化社 2002年 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

朝吹登水子『豊かに生きる』世界文化社 2002年

 

 

加藤周一氏は朝吹登水子(あさぶきとみこ)さんを

 

「二つの文化を生きた人。

 

日本とフランス、日本語とフランス語」と書く。

 

 

作家であり、ボーヴォワール、サガン等の翻訳家の

 

ペンの先からしたたるゆたかで香りたつエッセイ。

 

 

朝吹登水子さんを一度ですが、お見かけした。

 

1966年、サルトルとボーヴォワールが来日し、

 

あるシンポジウムで

 

サルトル、ボーヴォワールが登壇され、

 

サルトル氏がとうとうと論じ、

 

それをある学者が通訳をしていたのですが、

 

「わからなくなった」、と途中で言葉が出なくなって・・・

 

会場にいた方が、ステージに歩みより

 

「あの、わたくしが通訳いたしましょうか?」と。

 

その方が、朝吹登水子さん。

 

エレガントで、知的で、風格があるたたずまい。

 

まさにグランダームGrande Dame(大奥様)!

 

 

 

 

◆目次

 

 第1章 生きることの喜び

 

豊かに生きるとは
サルトルとボーヴォワールと一緒に過ごした日本旅行

 


第2章 豊かに生きるその日、その日

 

レジオン・ドノール勲章
オート・クチュールの学校
香り ほか


第3章 人生の四季

 

一目惚れの友情
チャリティーコンサート
鎌倉にて ほか