緒方貞子『共に生きるということbe humane』PHP 2013年
「100年インタビュー 国際協力機構 理事長・緒方貞子」
NHK・BS 2011年に放送された番組の書籍化。
「100年インタビュー」は
100年後の日本人に
「ことばの遺産」として残す珠玉のロングインタビュー。
第一線で活躍している人物に、
時代を切り開く人生哲学や未来へのメッセージを存分に語ってもらう番組。
1回、90分。
元国連難民高等弁務官で、
現在国際協力機構特別顧問の緒方貞子さんのお話。
聞き手は三宅民夫アナウンサー。
◆緒方貞子さん、プロフィール(「共に生きるbe humane」より)
父は外交官、曽祖父は犬養毅元首相という家に生まれ、
アメリカや中国で幼少期を過ごす。
大学卒業後、二度のアメリカ留学を果たし、
結婚後は夫の仕事で大阪、ロンドンに住み、子育てをしながら、
国際基督教大学の非常勤講師に。
市川房枝の働きかけで国連公使として総会へ出席。
その後、多国間外交の経験を積む。
1991年、それまでヨーロッパの男性政治家が就いていた
国連難民高等弁務官に初の女性、初の学者出身者で就任。
冷戦集結後の宗教や民族間の対立が激化した10年間、
世界中の難民支援を指揮した。
その後、国際協力機構理事長として復興支援に尽力。
前例のない難局を乗り越えてきた日々に貫いてきた信念、
平和を築く哲学、国際社会での日本の役割を語る。