北村薫『ターン』、ふたたび♪ | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

北村薫『ターン』新潮社刊 1997年

 

 

北村作品、デビューの『空飛ぶ馬』から読んでいます。

 

この『ターン』、ひさびさに再読。

 

ぐんぐん物語の世界に引き込まれ、

 

400ページ越えがあっという間♪

 

 

小説の紹介はこちら(Amazonから)

 

◆真希は29歳の版画家。夏の午後、ダンプと衝突する。

 

気がつくと、自宅の座椅子でまどろみから目覚める自分がいた。

 

3時15分。

 

いつも通りの家、いつも通りの外。

 

が、この世界には真希一人のほか誰もいなかった。

 

そしてどんな一日を過ごしても、定刻がくると一日前の座椅子に戻ってしまう。

 

ターン。

 

いつかは帰れるの? それともこのまま……

 

だが、150日を過ぎた午後、突然、電話が鳴った。