ラヴェル「ボレロ 永遠の旋律」 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

『ボレロ  永遠の旋律』

 

モーリス・ラヴェル(1875 - 1937年)

 

今年は生誕150年。

 

昨年夏、公開され話題の映画。

 

地方・前橋で今日観ることができました。

 

 

女性監督 アンヌ・フォンテーヌ

 

もうもう<ラヴェル愛>にみちたの作品となっています。

 

 

ミシア・セール 曲を捧げた女性、

 

マルグリット・ロン ピアニスト、

 

イダ・ルービンシュタイン 舞踊家、 

 

ラヴェルのバスク出身の母親と関係が紡がれて。

 

 

新人作曲コンクール「ローマ賞」で優勝できず5回の落選、

 

第1次世界大戦に従軍した経験、

 

ラヴェルの記憶障害など脳の病気、

 

ラヴェルのエピソードが

 

しっとりとした艶のある映像で描かれてゆきます。

 

 

1920年代のファッション、パリの街並み、

 

クラシックカーなどなど、なんて素敵なこと♪

 

 

すごいのは実際のモンフォール=ラモリにあるラヴェルの家でのロケ。

 

パリから離れた小さな田舎町だそう。

 

このラヴェルのお庭、部屋のたたずまい、服へのこだわり、

 

<ラヴェル>がくっきりと立ち上がってきます。



そうそう、この映画の音楽は、フランス人ピアニスト、アレクサンドル・タロー

 

ラヴェルがピアノを演奏するシーンはタローが弾き、

 

<手>もタロー。

 

(ラヴェル役のラファエル・ペルソナもピアノを弾いています)

 

タローはなんと俳優としても、

 

ラヴェルの作品を批判する音楽評論家、ピエール・ラロで出演。

 



映画の紹介はこちら

 

「1928年《狂乱の時代》のパリ。

 

深刻なスランプに苦しむモーリス・ラヴェルは

 

ダンサーのイダ・ルビンシュタインからバレエの音楽を依頼されたが、

 

一音も書けずにいた。

 

失った閃きを追い求めるかのように、

 

過ぎ去った人生のページをめくる。

 

戦争の痛み、かなわない美しい愛、最愛の母との別れ。

 

引き裂かれた魂に深く潜り、

 

すべてを注ぎ込んで「ボレロ」を作り上げるが・・・>

 

 


監督:アンヌ・フォンテーヌ『ココ・アヴァン・シャネル』、『夜明けの祈り』


出演:ラファエル・ペルソナ、

 

ドリヤ・ティリエ、

 

ジャンヌ・バリバール、

 

ヴァンサン・ペレーズ、

 

エマニュエル・ドゥヴォス


121分 フランス カラー シネスコ /5.1ch デジタル 字幕翻訳:松岡葉子