『ボレロ 永遠の旋律』
モーリス・ラヴェル(1875 - 1937年)
今年は生誕150年。
昨年夏、公開され話題の映画。
地方・前橋で今日観ることができました。
女性監督 アンヌ・フォンテーヌ、
もうもう<ラヴェル愛>にみちたの作品となっています。
ミシア・セール 曲を捧げた女性、
マルグリット・ロン ピアニスト、
イダ・ルービンシュタイン 舞踊家、
ラヴェルのバスク出身の母親と関係が紡がれて。
新人作曲コンクール「ローマ賞」で優勝できず5回の落選、
第1次世界大戦に従軍した経験、
ラヴェルの記憶障害など脳の病気、
ラヴェルのエピソードが
しっとりとした艶のある映像で描かれてゆきます。
1920年代のファッション、パリの街並み、
クラシックカーなどなど、なんて素敵なこと♪
すごいのは実際のモンフォール=ラモリにあるラヴェルの家でのロケ。
パリから離れた小さな田舎町だそう。
このラヴェルのお庭、部屋のたたずまい、服へのこだわり、
<ラヴェル>がくっきりと立ち上がってきます。
そうそう、この映画の音楽は、フランス人ピアニスト、アレクサンドル・タロー。
ラヴェルがピアノを演奏するシーンはタローが弾き、
<手>もタロー。
(ラヴェル役のラファエル・ペルソナもピアノを弾いています)
タローはなんと俳優としても、
ラヴェルの作品を批判する音楽評論家、ピエール・ラロで出演。
映画の紹介はこちら
「1928年《狂乱の時代》のパリ。
深刻なスランプに苦しむモーリス・ラヴェルは
ダンサーのイダ・ルビンシュタインからバレエの音楽を依頼されたが、
一音も書けずにいた。
失った閃きを追い求めるかのように、
過ぎ去った人生のページをめくる。
戦争の痛み、かなわない美しい愛、最愛の母との別れ。
引き裂かれた魂に深く潜り、
すべてを注ぎ込んで「ボレロ」を作り上げるが・・・>
監督:アンヌ・フォンテーヌ『ココ・アヴァン・シャネル』、『夜明けの祈り』
出演:ラファエル・ペルソナ、
ドリヤ・ティリエ、
ジャンヌ・バリバール、
ヴァンサン・ペレーズ、
エマニュエル・ドゥヴォス
121分 フランス カラー シネスコ /5.1ch デジタル 字幕翻訳:松岡葉子