関容子『銀座で逢った人』中公文庫 2024年11月20日刊
待望の文庫になりました!
まさに聞書きの名手による言葉の花束。
「堀口大學先生は言葉の御馳走をしてくださる」と
朝日新聞への談話で関容子さんが語っていますが、
この著作がまさに「言葉の御馳走」。
「兄、眞之助」著者のお兄様への思いが切々と綴られて・・・
またたっぷりと味わってみませんか♪
装画は南伸坊による似顔、ふたたび会えます。
◆本の紹介
聞書きの名手である著者が、銀座で逢ったひととの思い出を綴る、
「銀座百点」から生まれた名エッセイ。
粋人達の面影が甦り、特別な街への憧れがつのる一冊。
【目次】
文学者の章
吉行淳之介さんの灰皿/丸谷才一さんのスーツ/堀口大學さんの扇子
/戸板康二さんの冗談/ドナルド・キーンさんの象/梅原猛さんのコースター
/池内紀さんの歌舞伎/色川武大さんの紙袋/小松左京さんの猫
/井上ひさしさんの靴/石垣りんさんの砂糖壺/早坂暁さんのメモ
/池田彌三郎さんのお手玉/野坂昭如さんの薔薇
歌舞伎役者の章
十七代目中村勘三郎さんの挨拶文/初代中村獅童さんの拍手/
六代目中村歌右衛門さんの花籠/十二代目市川團十郎さんのパフェ
/四代目中村雀右衛門さんのスコッチ/二代目尾上松緑さんの木札
/十八代目中村勘三郎さんの受付/十代目坂東三津五郎さんの次郎冠者
女優の章
沢村貞子さんの着物/岸田今日子さんの教え/加藤治子さんの微笑
/池内淳子さんの襟足/太地喜和子さんのジーンズ
/岡田嘉子さんのダスビダーニャ/長岡輝子さんの声
俳優の章
平幹二朗さんの絵葉書/池部良さんの吸殻/小沢栄太郎さんのボストンバッグ
/小沢昭一さんのブリーフケース/北村和夫さんの純愛/加藤武さんのご祝儀袋
落語家・画家・音楽家の章
桂米朝さんの黒紋付/古今亭志ん朝さんのフラ/安野光雅さんの座布団
/岩城宏之さんの大鏡/五十嵐喜芳さんの咳払い
特別編
兄、眞之助の銀座