北村薫『六の宮の姫君』「円紫さんと私」シリーズ第4作♪ 創元推理文庫 1999年刊 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

北村薫『六の宮の姫君』創元推理文庫 1999年刊

 

再読しました。

 

このところ


 北村薫「円紫さんと私」シリーズを初めのから順に

 

『空飛ぶ馬』『夜の蝉』『秋の花』と読み返して、

 

第四作・長篇『六の宮の姫君』です。

 

 

この作品は芥川龍之介の短篇「六の宮の姫君」について、

 

作家自身の発言の<謎>への推理が展開される、

 

この展開がじつにおもしろい♪

 

「ビブリオミステリ」と呼ばれるジャンル、とか。

 

 

かずかずの本がこの長編に出現し、

 

発行年や値段は無論のこと、そうか、

 

このように<本>の森を歩くのか、と目を開かせられる。

 

 

そのなかに関容子『日本の鶯』(堀口大學聞書き)を

 

あつく紹介しているのが、うれしい♪

 

 


 「六の宮の姫君」に出てくる本

 

『拾遺和歌集』 岩波

『日本古典文学大系』 岩波

『芥川龍之介全集』 筑摩

『群像日本の作家 11 芥川龍之介』 小学館

『日本国語大辞典』 小学館

『沙石集』