◆「戸方庵(こほうあん)井上コレクション」とは
高崎の実業家・コレクター井上房一郎氏の
水墨画や中国絵画によって知られ、
質の高い全国でも有数のコレクションです。
そのなかには
室町時代の名品「伝蛇足(じゃそく)筆 山水図」(重要文化財)も!!
1962年、群馬県立近代美術館の創立に尽力され、
収集された200点もの古美術品を
「戸方庵井上コレクション」として同館に寄贈しました。
その後も寄贈を続けられ
230点をあまりもの大コレクションとなっている、とか。
◆実業家・井上房一郎(ふさいちろう)氏(1898~1993)は、
群馬県高崎市生まれ。
近代高崎150年の精神 高崎人物風土記 - 井上 房一郎 - 高崎のニュースサイト 高崎新聞
1920年代にパリに留学され、
芸術への造詣が深く、
帰国後は群馬県の実業家であり、<文人>です。
戦前には、来日した建築家ブルーノ・タウトを後援、
高崎市民オーケストラ(現在の群馬交響楽団)の設立、
これは敗戦直後の昭和20年11月のこと。
今井正監督の映画「ここに泉あり」ご存知の方もいるかと。
アントニン・レーモンド設計による音楽センターの建設、
高崎哲学堂設立運動など、数多くの文化支援を精力的に行って。
旧井上邸はレーモンドの現存する建物。
現在は高崎市美術館に併設され、見学ができます。