山縣良和(やまがた よしかず)
<装う>という根源を見ているものに突きつける展示!
「<装う>ことは、人間が生きていく上で必要な本質的な行為」、
「ここは此処であり、個個であり、子子」であると山縣はいう。
展覧会は6つの章からなる。
第0章「バックヤード」
第1章「神々、魔女、物の怪」
第2章「集団と流行(はやり)」
第3章「孤独のトポス」
第4章「変容する日常」
第5章「ここに いても いい」
山縣良和、ご自身のファッションレーベルリトゥンアフターワーズ(あとがき)から
はじまり、作品と見る者が同じ平面にたち、
うずくまり、臥したりした人形・ひとがた、
チュールやレースにドレスの骸骨、
焼けただれた衣装の山・・・
マネキンの行列は赤と白のギンガムチェック、
可愛らしい衣服の背負っているバックの手は荒縄、
被り物もどこか戦時下のようで、
じわじわと不安だったり、不穏な気配が濃くなってくる。
「変容する日常」では、
使い古した大量の家具道具があふれかえり、
放置自転車のあり、壊れた楽器を演奏する和装の人、
<地球>を取り囲む黒い人々のフロア。
鏡に映った自分の姿にギョッとしたのも、ここ。
<生>、そのすぐ裏にある<死>を形状にしたかのよう。
ここまでの<胎内巡り>を経て、
「ここに いても いい」に辿りつく。
その異化され、迷宮に彷徨う・・・
「ファッション表現を、複雑で曖昧な<内なる人間像>を
外に出す行為」と山縣
明日まで!
展覧会ホームページ
https://www.artsmaebashi.jp/?p=19899