<愛>の詩人 小山正孝 詩集『山居乱信』1986年 潮流社刊 表紙は駒井哲郎 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小山正孝 詩集『山居乱信』、「カナリア」2023年秋季号

 

小山正見さんからご恵与いただきました。

 

 

 

                『山居乱信』は小山正孝(1916~2002)の第7詩集

 

1986年 潮流社刊。

 

詩集は端正で瀟洒。

 

装幀は駒井哲郎。

 

駒井作品、金の箔押しで表紙を飾る。

 

 

詩は『小山正孝全詩集』で読んでいましたが、

 

文字のフォントや大きさ(級数)、

 

詩がどのように組まれているか、

 

とても興味深く拝見いたしました。

 

 

正孝60代の詩集「山居乱信」と題された5つの詩篇、

老年の夫婦、その現在、回想、幻想があらわれ、

<時間>が組み立てられて。

 

 

 

 

目次

 

山居乱信

カバン

頓死

夕方の田園調布

夕方の九品仏

帰国後の雑詠四篇

悼亡詩

透明遊戯

ある体験

累卵

山居乱信

山居乱信

山居乱信

山居乱信

チョビ髭

秒針

モーニング・コール

 

 

 

◆小山正孝プロフィール

盆景家小山潭水の次男として、東京青山に生まれる。

府立四中を経て、弘前高等学校_(旧制)に進み、本格的に文学を志す。

旧制弘前高等学校時代に、杉浦明平の紹介で立原道造と知り合い、

強い影響を受け、詩作を始める。

初期にはソネット形式を多用した、抒情詩を多く作った。

後には、散文的要素が強い哲学的、

幻想的な世界を構築したり、日常に潜む危機を描いていった。

初期から晩年まで、その詩の中心的課題は、「愛」であった。