「光をともすものをこそ・・・」母校の校歌は高橋元吉の詩♪  | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

親交の深い彫刻家・高田博厚による高橋元吉胸像

 

 

 

高橋元吉、唯一の校歌の作詞は

 

わが母校「群馬県立前橋女子高校」です。通称「前女」。

 

1953年、元吉60歳。

 

現在も歌い続けられています。

 

 

 

1 光をともすものをこそ世は呼べ

 

光りをともすものとわれらならめ

 

あだに日毎をすごすべきやは

 

心ひそめて光の智彗と

 

光りの心を育むは今

 

 

 

在学中はおりおりに歌っていましたが、

 

こうして書き出してみると

 

やわらかいやさしい言葉で、

 

その人としてのあるべき姿、

 

それを力強く、詠われておられた。

 

知恵と思っていたのですが、

 

智慧だったのですね

 

(智慧ちえ)とは、一切の 現象 や、

現象の背後にある 道理 を見きわめる

 心作用 を意味する 仏教 用語)

 

 

そして歌詞には、校名はでてきません♪

 

作曲は下総皖一(しもふさかんいち)

 

 

 

 

2 尾上の桜の万朶の花にも

 

垣根のもとの花咲くなづなにも

 

天津光をさし添ふものを

 

ただひとすぢに育くみゆかな

 

ひとりの心も世界に通ふ

 

 

3 窓辺によりて仰ぎ見る赤城嶺

 

裾引く麓のびゆく遥けさ

 

思ひ和ぎ湧ききて尽きず

 

あわれこの和ぎの思ひよ

 

流れゆけ地の涯ての人にまで

 

 

4 風青く大空吹き渡る日に

 

きこえくるは大利根の瀬の音

 

さやけき思い湧ききて已まず

 

あわれこのさやけき思ひを

 

歌ひかはしてむ集う友らと