ピアノ協奏曲 第2番
ピアノのベフゾド・アブドゥライモフはウズベキスタン出身
(Behzod Abduraimov, 1990年-)。
2014年にN響&アシュケナージ以来の協演。
アブドゥライモフが奏でる響きはなによりもドラマティック。
このプロコフィエフの難曲をじつに鮮烈に、弾く。
第一楽章の長大なカデンツァ、技巧は無論のこと、
曲に肉迫した音で聴かせます。
第二楽章のスケルツォではもう息もつかせないほど。
駆け抜けます!
グリッサンドが印象的な第三楽章、
ここのオーケストラとの絡みあう見事さ。
汗が滝のように流れ、飛沫となって飛び散る!?
第四楽章、民謡のような中間部から、
ピアノとオーケストラがすさまじい大音響のコーダへ!
もうもう、圧巻です!
ピアノ:ベフゾド・アブドゥライモフ
管弦楽:NHK交響楽団
指揮:ジャナンドレア・ノセダ
(2023年6月10日@NHKホール)
N響第1986回定期公演 プログラム
プロコフィエフ: 交響組曲《3つのオレンジへの恋》 Op.33bis
プロコフィエフ: ピアノ協奏曲 第2番 ト短調 Op.16
ラフマニノフ: 13の前奏曲 Op.32-5 ト長調(Ec)
カゼッラ: 歌劇《蛇女》からの交響的断章(日本初演)