萩原朔太郎「盆景」詩集『月に吠える』 「盆景」ご覧になったことは? | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

盆景
                      萩原朔太郎


春夏すぎて手は琥珀、


瞳(め)は水盤にぬれ、

石はらんすゐ、

いちいちに愁ひをくんず、

みよ山水のふかまに、

ほそき滝ながれ、

滝ながれ、

ひややかに魚介はしづむ。


             詩集 『月に吠える』より




朔太郎、<盆景>をお好きだったのでしょうか?

盆景とは、『日本書紀』に記述があって、

なんと1400年の歴史を持ち、

お盆の中に自然の景色や名所を立体的に

再現した伝統技術作品。