なんて軽快、なんて洒脱♪ オペレッタ「ぺリコール」オッフェンバック作曲 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

2022年 パリ・シャンゼリゼ劇場(Théâtre des Champs-Élysées)公演、

 

ジャック・オッフェンバック(Jacques Offenbach, 1819-1880)の

 

オペレッタ「ラ・ペリコール, La Perichole」を録画で観ました。



演出・衣装はロラン・ペリー。

 

もう軽快で、もうもう洒脱、

 

さすがペリー、オペレッタ楽しめました♪

 

衣装は現代風でしたが、

 

読み替えなどなく、

 

「魔笛」のパパゲーノの(首つり)パロディもあったり、

 

流れにのって、あれよあれよと突き進む。

 

なにしろ上手い。

 

 

美術も1幕、3幕はリマの街中、で

 

Tシャツやらその辺のストリートファッション。

 

2幕の宮廷の場ではソファー、その上に巨大な鏡、

 

これを自在に動かして。

 

衣装はファッショナブルで洗練されたドレス。

 

ぺリコールのショッキングピンクのイヴニング、

 

とっても上質なシルクで深みのある色味。

 

シューズも同じ色。

 

 

 

 

 

オフィシャルのビデオ、本公演のストリートパフォーマンス
(ピキーヨ役とダブルキャストのペリコール役二人の三人)


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      ぺリコールのヴィオティは、役柄とフィットして、

 

      安心して観て、聴いていられるソプラノ。

 

ピキーヨのバルベラク、

 

敵役の副王ドン・アンドレスのナウリもこの演出で

活き活きと歌い、演技して。

 

パナテッラス伯爵のブリアン、

 

ドン・ペドロのロトもいい味♪


このオペレッタでわすれられないのが「三人の従姉妹」、

 

スパイスが効いています。

 

キャストそれぞれが歌え、踊れ、演技できるので、

 

なんとも楽しい、<喜劇>になって。



オーケストラも跳ねる、跳ねる。

 

三幕の間奏曲では弦の奏者が立ったり、

 

さらに弾きながら、合唱も!

 

もうもうお客様に受けに、受けていました。

 

理屈抜きに楽しい舞台。

 

これがオッフェンバック、これぞオペレッタ!

 

 

 

 

<出演>
 ペリコール (美しい流しの歌手):マリナ・ヴィオティ [Marina Viotti]


 ピキーヨ (ペリコールの恋人):スタニスラス・ド・バルベラク [Stanislas de Barbeyrac]


 ドン・アンドレス (ペルー副王で好色男):ロラン・ナウリ [Laurent Naouri]


 パナテッラス伯爵 (議会の貴族):ロドルフ・ブリアン [Rodolphe Briand]


 ドン・ペドロ(リマの長官):リオネル・ロト [Lionel Lhote]


 三人の従姉妹:1st[Chloé Briot]

        2nd[Alix Le Saux]

        3rd[Eléonore Pancrazi]



<演出・衣装> ロラン・ペリー [Laurent Pelly]


<管弦楽> レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル [Les Musiciens du Louvre]


<合唱> ボルドー国立歌劇場合唱団 [Chœur de l’Opéra National de Bordeaux]


<指揮> マルク・ミンコフスキ [Marc Minkowski]



収録:2022年11月23・24日 シャンゼリゼ劇場(パリ)