2022年 パリ・シャンゼリゼ劇場(Théâtre des Champs-Élysées)公演、
ジャック・オッフェンバック(Jacques Offenbach, 1819-1880)の
オペレッタ「ラ・ペリコール, La Perichole」を録画で観ました。
演出・衣装はロラン・ペリー。
もう軽快で、もうもう洒脱、
さすがペリー、オペレッタ楽しめました♪
衣装は現代風でしたが、
読み替えなどなく、
「魔笛」のパパゲーノの(首つり)パロディもあったり、
流れにのって、あれよあれよと突き進む。
なにしろ上手い。
美術も1幕、3幕はリマの街中、で
Tシャツやらその辺のストリートファッション。
2幕の宮廷の場ではソファー、その上に巨大な鏡、
これを自在に動かして。
衣装はファッショナブルで洗練されたドレス。
ぺリコールのショッキングピンクのイヴニング、
とっても上質なシルクで深みのある色味。
シューズも同じ色。
オフィシャルのビデオ、本公演のストリートパフォーマンス
(ピキーヨ役とダブルキャストのペリコール役二人の三人)
"
ぺリコールのヴィオティは、役柄とフィットして、
安心して観て、聴いていられるソプラノ。
ピキーヨのバルベラク、
敵役の副王ドン・アンドレスのナウリもこの演出で
活き活きと歌い、演技して。
パナテッラス伯爵のブリアン、
ドン・ペドロのロトもいい味♪
このオペレッタでわすれられないのが「三人の従姉妹」、
スパイスが効いています。
キャストそれぞれが歌え、踊れ、演技できるので、
なんとも楽しい、<喜劇>になって。
オーケストラも跳ねる、跳ねる。
三幕の間奏曲では弦の奏者が立ったり、
さらに弾きながら、合唱も!
もうもうお客様に受けに、受けていました。
理屈抜きに楽しい舞台。
これがオッフェンバック、これぞオペレッタ!
<出演>
ペリコール (美しい流しの歌手):マリナ・ヴィオティ [Marina Viotti]
ピキーヨ (ペリコールの恋人):スタニスラス・ド・バルベラク [Stanislas de Barbeyrac]
ドン・アンドレス (ペルー副王で好色男):ロラン・ナウリ [Laurent Naouri]
パナテッラス伯爵 (議会の貴族):ロドルフ・ブリアン [Rodolphe Briand]
ドン・ペドロ(リマの長官):リオネル・ロト [Lionel Lhote]
三人の従姉妹:1st[Chloé Briot]
2nd[Alix Le Saux]
3rd[Eléonore Pancrazi]
<演出・衣装> ロラン・ペリー [Laurent Pelly]
<管弦楽> レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル [Les Musiciens du Louvre]
<合唱> ボルドー国立歌劇場合唱団 [Chœur de l’Opéra National de Bordeaux]
<指揮> マルク・ミンコフスキ [Marc Minkowski]
収録:2022年11月23・24日 シャンゼリゼ劇場(パリ)