平野啓一郎、渾身の『三島由紀夫論』! | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

平野啓一郎『三島由紀夫論』新潮社 2023年刊

 

 

作家・平野啓一郎、

 

全身全霊で<三島由紀夫>と対峙した670ページにおよぶ大著。

 

 

氏は「文学へのめり込むきっかけは、

 

十代の頃読んだ三島由紀夫の『金閣寺』」

 

その衝撃的な出会いで「それまでの自分とは違った人間となった」と語る。

 

 

氏は4作品をじつに、精緻に読み込んでゆく。

 

そのメス(言葉)は深層へ、その存在へと切り込む。

 

その四作品は

 

『仮面の告白』

 

『金閣寺』

 

『英霊の聲』

 

『豊饒の海』

 

 

各論は23年におよぶ時間をけみして、この著作となった。

 

 

あとがきで氏は

 

「もし、本書を三島が読んだなら、自殺を踏み止まったかも

 

しれないという一念で、これを書いた」と。

 

この覚悟があっての『三島由紀夫論』、

 

三島にはせる思いがおありでしたら、

 

どうぞ、お手に取って、お読みください。

 

 

◆平野啓一郎<あとがき>全文公開されました!

 

この熱量! ! 

 

https://k-hirano.com/articles/mishimayukioron...

 

 

 

◆装幀:平野啓一郎・新潮社装幀室

 

新潮文庫の装幀のよう、

 

題字「三島由紀夫論」は金の箔押し。

(画像ではグレーのようですが)