『花のいのち』は
映画監督、そして草月流家元の勅使河原宏、
碩学の文劇評論家 大河内昭爾との対談。
勅使川原宏監督の「砂の女」、「利休」は
いまも眼前にあるじつに印象的な作品。
なにより研ぎ澄まされた美しい映像、
底力ある脚本や美術、個性的な出演者たち。
そして音楽は武満徹。
勅使川原宏個展での圧倒的な<竹>。
初めてみたときの衝撃はわすれられない。
しなやかで強靭、
ボリュームがあっても軽やか。
竹と出会った・・・
そうした竹作品の写真もうれしい。
その一葉、1989年「金沢読売会館ホール」での個展、
空間を覆いつくすような竹作品と
勅使河原宏の書で、壁一面に朔太郎の「竹」が!
これは見てみたい。
「勅使川原宏展」、企画展示を熱望してやみません。
勅使河原 宏 (てしがはら ひろし 1927年 -2001年)
映画、いけばな、陶芸、書、舞台美術、オペラなど諸分野で活躍。
草月流三代目家元。
ATG初の日本映画の監督。
阿部公房原作の作品ではドキュメンタリータッチ、そして
シュールレアリスム溢れる映像美、世界的に評価された。