『漆黒の翼』山本掌の第三句集 刊行の記念にもう一度アップ | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『漆黒の翼』 山本 掌の第3句集です。

   図書新聞刊 2003年 四六版 302頁


   表紙の装画はアルブレヒト・デューラー


   装幀は長谷川周平。




編集は小沢書店をやっておられた長谷川郁夫氏。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%95%B7%E8%B0%B7%E5%B7%9D%E9%83%81%E5%A4%AB


小沢書店では約700冊の質の高い文芸書を刊行、

田村隆一全集の責任編集、

『堀口大學』『吉田健一』などなどの評伝を書かれ、

大阪藝大の教授などをやっておられた。

 

長谷川さん、2021年に旅立たれて・・・


この句集を造っている時は日日、侃侃諤諤。

じつに刺激的で、面白かった。

「本」とは、

「言葉」とは、などなど。

十分にしごいていただいた。

そんな句集です。


  鬱きざす頭蓋に散らす花骨牌(はなかるた)

  うすなさけコスモスに爪をたて

  白梅やあれはわたしの離魂
(ドッペルゲンガー)




俳人の田中亜美さんが「海程」に、

文芸評論家・黒古一夫さんが図書新聞に

書評を書いてくださいました。

 

 

 

 

 

 



黒古さんの見出しがなんと「孤絶した立ち姿」!?

孤立でも、

 

孤高でもなく、

 

<孤絶>。



ひとりで書いてゆくことを、

あらためて、じっくり噛み締めた

 

・・・忘れられません。

 

 

 

 

 

 

 





この句集『漆黒の翼』発行にあたり、

書家・小熊廣実さんとの

 

展覧会を高崎で催したのも懐かしい♪